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パナソニック汐留美術館で「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」を観た!

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「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」
チラシ

 

「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」案内板
(汐留地下通路)

 

パナソニック汐留美術館で「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」を観てきました。パナソニック汐留美術館でなんでまた琳派なの? 

 

まあ、それはそれとして、ほとんどの出展作品は、京都の細見美術館の所蔵品のようです。細見美術館ヘは一度京都まで観に行ってます。またそごう美術館の細見美術館展を観に行ってます。2015年「琳派のきらめき」展の図録が出てきました。

 

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神坂雪佳(1866-1942)は、明治から昭和にかけ、京都を中心に活躍した図案家・画家です。20世紀の幕開けと同時に、欧州で当時最先端の美術工芸を視察したことで、雪佳はあらためて日本古来の装飾芸術の素晴らしさを再認識し、「琳派」の研究に励みました。本展覧会は、「琳派」というテーマを通じて、多岐にわたる神坂雪佳の活動の真髄をひもときます。

「琳派」の起源は、江戸時代初期にさかのぼります。平安王朝の典雅な美に憧れ、その再興を目指した新しい芸術は、時を経て幕末から近現代にまで至る、世界的にも類まれな芸術の潮流となりました。中でも、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳と尾形乾山、さらに酒井抱一、鈴木其一といった日本美術の歴史を彩る芸術家たちの偉業はよく知られているでしょう。そして明治時代の京都に登場した神坂雪佳は、琳派の芸術に強い関心を寄せ、その表現手法にとどまらず彼らの活動姿勢にも共感し、自ら実践していきました。そのあり方から「近代琳派・神坂雪佳」とも呼ばれています。

 

雪佳の創作活動の大きな特徴は、暮らしを彩るデザインを提供し、空間のトータルコーディネイトをした点にあります。実用性の高い図案集の出版から、工芸品の意匠(デザイン)、調度品の装飾、絵画制作まで、実に幅広く仕事をのこしました。そして「光琳の再来」とも称される作風を築くとともに、京都産業界の振興、工芸界の活性化にも尽力しました。

本展覧会では、魅力的な琳派コレクションで知られ、神坂雪佳にも早くから注目し顕彰してきた京都・細見美術館の監修のもと、雪佳の代表的作品に加え、雪佳が手本とした琳派の美をうかがわせる本阿弥光悦、尾形光琳らの名品をあわせて、絵画・図案集・工芸品など約80点を展覧します(会期中、一部展示替えをします)。古典と近代的発想を融合させ、美術と意匠の二つの分野を自在に往来した「近代琳派・神坂雪佳」の多彩な世界をお楽しみいただきます。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

Ⅰ あこがれの琳派

Ⅱ 美しい図案集―図案家・雪佳の著作

Ⅲ 生活を彩る―雪佳デザインの広がり

Ⅳ 琳派を描く―雪佳の絵画作品

 

Ⅰ あこがれの琳派

 

俵屋宗達「双犬図」
江戸前期

 

尾形乾山「唐子図筆筒」
江戸中期

 

中村芳中「月に萩鹿図」
江戸後期

 

酒井抱一「槇に秋草図屏風」二曲一隻、江戸後期

 

     

左:酒井抱一「桜に小禽図」江戸後期
右:鈴木其一「藤花図」江戸後期

 

Ⅱ 美しい図案集―図案家・雪佳の著作

 

神坂雪佳「『百々世草』原画」十面
明治42年(1909)頃

 

百々世草八つ橋」

 

Ⅲ 生活を彩る―雪佳デザインの広がり

 

神坂雪佳「光悦村図」一巻、昭和初期

 

神坂雪佳「天平美人図壁掛」一枚、大正末期

 

神坂雪佳:図案、神坂祐吉:作
「鹿図蒔絵手元箪笥」大正末~昭和初期

 

神坂雪佳:図案、河村蜻山:作
「菊花透し彫鉢」明治43年(1910)」

 

神坂雪佳「陶磁器図案」明治末~大正末期

 

 

左:神坂雪佳「水の図向付皿図案」大正9年(1920)頃
右:神坂雪佳:図案、四代、五代 清水六兵衛:作
「水の図向付皿」三枚、大正9年(1920)

 

Ⅳ 琳派を描く―雪佳の絵画作品

 

神坂雪佳「金魚玉図」部分、明治末期

 

 

神坂雪佳「杜若図屏風」二曲一双、大正末~昭和初期

 

  

左:神坂雪佳「立葵図」大正末~昭和初期
右:神坂雪佳「白鳳図」昭和2年(1927)頃

 

「つながる琳派スピリット神坂雪佳」

編集:細見美術館

        株式会社アートワン

執筆:福井麻純(細見美術館主任学芸員)

発行:株式会社アートワン

©2021-2022

 

「琳派400年記念 細見美術館のきらめき

 ―宗達・光琳・抱一・雪佳―」

監修:細見美術館

編集:細見美術館

制作・発行:MBS

©MBS2015

 

「パナソニック汐留美術館」ホームページ

パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

 

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