選考委員を代表して、川上弘美さんは「職場という少ない集団のなかでの人間関係を立体的に描ききった。人間それぞれ一面的な善しあしではなく、多面的に書いている点が評価された」と語った。
受賞者の経歴は
高瀬隼子さんは1988年生まれ。立命館大学文学部卒。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。芥川賞は2回目のノミネートだった。 〈作品〉「犬のかたちをしているもの」2019年すばる11月号、単行本は20年集英社刊。「いい子のあくび」20年すばる5月号。「水たまりで息をする」21年すばる3月号=第165回芥川賞候補、単行本は同年集英社刊。「おいしいごはんが食べられますように」22年群像1月号、単行本は同年講談社刊。
今回の選考作品は、すべて文芸誌で読むことができました。
芥川賞候補作品(僕が読んだ順)
5人の候補者全員が女性。
高瀬隼子の芥川賞候補作「おいしいごはんが食べられますように」を読んだ!
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(順不同・未整理です)
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