ジャン=ルイ・トランティニャンさん死去
「男と女」「モード家の一夜」…
60年代仏映画の代表的俳優
名作「男と女」などに出演し、フランスを中心に映画界で大きな役割を果たした俳優、ジャン=ルイ・トランティニャンさんが亡くなりました。91歳でした。 1930年生まれのトランティニャンさんは、アネーク・エーメさんと共演した恋愛映画の名作「男と女」(1966)で、その人気を不動のものにしました。
ジャン=ルイ・トランティニャンさん死去 「男と女」「モード家の一夜」…60年代仏映画の代表的俳優(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
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53年後のその続編
Bunkamuraル・シネマで、クロード・ルルーシュ監督の「男と女 人生最良の日々」を観た!
僕は、ジャン・ルイ・トランティニャンの最高傑作は「離愁」だと思っています。「男と女」も素晴らしい作品だとは思っていますが、たんなる男と女のラブストーリーです。一方、「離愁」は、ドイツ軍が侵略してきて妻子ある主人公は、疎開先へと列車で向かいます。まさに原題は「LE TRAIN」です。そこで出会ったのが運命の女、謎めいた過去を持つ黒服の美女です。ラブストーリーではあっても、物語が幾重にも重層化しています。ラストシーンは多くの観客が涙しました。ストップモーションは今でも語り継がれています。
疎開先への列車で出会った運命の女。
女が囚われの身になった時、男のとった決断とは?
ロミー・シュナイダー、ジャン・ルイ・トランティニャン主演の「離愁」を観ました。
以下、KINENOTEによる。
解説:
第二次世界大戦中のフランスを舞台に、妻子ある中年男とドイツ生まれのユダヤ女の愛と別れを描く。製作総指揮はラルフ・ボーム、製作・監督は「個人生活」のピエール・グラニエ・ドフェール、脚本はドフェールとパスカル・ジャルダン、原作はジョルジュ・シムノン、台詞はパスカル・ジャルダン、撮影はワルター・ウォティッツ、音楽はフィリップ・サルド、編集はジャン・ラウェルが各々担当。出演はロミー・シュナイダー、ジャン・ルイ・トランティニャン、ニク・アリギ、レジーヌ、フランコ・マツィエリ、モーリス・ビローなど。
あらすじ:
一九四〇年、ドイツ軍はノルウェー、デンマークに侵入し、五月にはフランスにも侵入してきた。ジュリアン(J・L・トランティニャン)は北部フランスのある村でラジオの修理屋を営んでいたが、事態が切迫するにつれ、いよいよ住みなれた故郷を去らねばならぬ時が来たことを知った。この村に住んで四十年以上、きわめて単調で退屈な日々といってよかったがふと自分が住みなれた村を去るとき、自分の人生に一大転機がおとずれるのではないかと思った。やがて村人たちが列車で村を立ち退く日がきた。幼い娘と妊娠中の妻モニーク(N・アリギ)を客車に乗せ、自分は家畜車に乗らなければならなかった。その日は、フランスでも五十年に一度という絶好の春日和だった。列車は美しいフランスの田園を走る。駅に停まると待ち構えていた避難民が押しかけてきたのでたちまちすし詰めとなりその間、ドイツ軍の攻撃は日増しに激しさを加え、避難民の不安は日毎に募っていった。やがて、名も知れぬ駅に列車が停車したとき、ジュリアンは、列車に乗り込もうとして小走りにかけて来た若い女アンナ(R・シュナイダー)を見つけ、自分が乗っている家畜車に乗せてやった。彼女はドイツ生まれのユダヤ人だった。二人は自由に身動きできない貨車の中で、互いに寄り添うようにしながら旅を続けたが、殆んど口をきかなかった。しかし、二人の心は次第にたかまり、求めあった。ジュリアンは、それが不倫の恋と知りつつ、愛情は深まるばかりだった。アンナも、ドイツ軍に追われ続けた辛い過去を、ジュリアンを知ることでしばし忘れることが出来た。その頃、ジュリアンの妻子が乗っていた客軍は切り離され、行方が知れなかった。二人の乗った客車はやがて終着駅に到着した。そこで、妻が病院で男の子を生んだことを知ったジュリアンは病院に駆けつけ、その間、アンナは姿を消した。それから三年、ジュリアンは元の平凡な生活に戻った。そんなある日、彼はナチの秘密警察から呼び出しを受け、そこで、レジスタンスの一員として捕えられたアンナと再会した。係員は、彼女との関係を追求する。シラを切れば身の安全を期することは出来たが、ジュリアンはアンナに近より、抱きしめた。
お知らせ:
話は変わって、Bunkamuraル・シネマで「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」が開催されます。
2022年8月5日(金)~8月25日(木)