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鎌田慧の「自動車絶望工場」を読んだ!

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朝日新聞の「時代の栞」に、鎌田慧の「自動車絶望工場」が取り上げられていました。去年の12月22日です。以前から、読んでみたいと思っていた本でした。新装増補版で刊行されていました。その時すぐに購入したんですが、なんだかんだで読むのが遅くなりました。

 

いつ頃になったら口笛を吹きながら間に合うようになるのか。ひとつ遅れると、その遅れを回復する時間もないし、必要以上のエネルギーを使う。修羅場だ。チャップリンの「モダン・タイムス」を見た時に、遅れを取り戻すための、めちゃくちゃ早い動作を笑った記憶がある。あれだ。一定の間隔で、一定のスピードで、一台ずつ流れてくる、機械と同じスピードで。だから、機械と同じ正確な動作を、8時間継続しなければならない。機械は疲れないが、人間は疲れる。計算に敏(さと)い資本家も労働者の疲れは計算に入れない。

上は9月19日、入社して7日目の日記です。早くもチャップリンの「モダン・タイムス」が出てきます。

 

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働く喜びって、何だろう。自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。考える暇もなく泥のように眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆した新装増補版。 (2011年9月、講談社文庫として刊行)

『自動車絶望工場』が過去のものになってくれない時代や社会は、確かに不幸である。だが、『自動車絶望工場』を手に取ることのできない時代や社会は、もっともっと不幸なのではないか。――重松清(新装増補版 解説より)

※本書は1973年に現代史出版会から単行本として刊行後、1983年に講談社文庫に収録された『自動車絶望工場―ある季節工の日記―』を改題したものです。

※新装増補版の刊行に際しては1983年刊の講談社文庫版を底本とし、「補章の補章 キカンコーとハケン」を加筆したほか、新たに著者あとがきと重松清氏の解説を収録しました。

 

目次

第1章 季節工8818639番(1972年9月)

第2章 新記録を可能にしているもの(1972年10月)

第3章 ”脱落者”たち(1972年11月)

第4章 増産・労災・不満(1972年12月)

第5章 ついに昼夜二交替(1973年1月)

第6章 期間満了!(1973年2月)

第7章 もう一度豊田へ(1973年4~5月)

補章  トヨタ式合理化の歴史

補章の補章 キカンコーとハケン

あとがき(ベルトコンベアについて)

文庫版あとがき

新装増補版あとがき

解説・本多勝一

新装増補版解説・重松清

年譜

 

鎌田慧:

1938年青森県生まれ。早稲田大学文学部卒業。新聞、雑誌記者を経て、フリーとなる。開発・公害・教育・労働など、社会問題を追及するルポライターの第一人者。主な著書に「ぼくが世の中に学んだこと」(岩波現代文庫)、「日本の解放区を旅する」(七つ森書館)、「空港<25時間>」(講談社文庫)などがある。

 

朝日新聞:2021年12月22日

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