朝日新聞:2022年1月30日
多和田葉子さんの連載小説「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」が2月1日から始まる。国際色豊かなドイツの首都ベルリンを舞台に、そこに暮らす人々と歴史が交錯する織物のような物語だ。
今までも多和田葉子の小説は少なからず読んできましたが、またまだ読んでいない文庫本も10冊ほど溜まっています。どこから手をつけようか、どれから読み始めようか迷っています。
僕は今まで新聞連載の小説は、一度も読んだことがありません。禁を破って、「白鶴亮翅」、読み始めることができるかどうか?
多和田葉子:
小説家、詩人。1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。82年よりドイツに移住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、93年『犬婿入り』で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を取得。11年『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。16年、ドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。そのほか18年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門、20年朝日賞など受賞多数。
過去の関連記事: