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Channel: とんとん・にっき
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格安ツアーで「ポンペイ観光」を!(再掲)

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来年ですが、2022年1月14日(金)から4月3日(日)まで、

東京国立博物館で「特別展 ポンペイ」が開催されます。

「ナポリ国立考古学博物館の至宝150点が一挙終結!」

と、チラシにあります。

 

 

 

 

僕がポンペイに行ったのは、2004年2月27日、17年も前のことです。

「格安ツアー」とある通り、イタリア各地を9日間で巡るというもの。

 

それとは別に、イタリアへは1988年と1990年の2度行ってます。

1990年は15日間かけてイタリアをくまなく巡りましたが、

なぜかポンペイへは行ってません。

 

以下、再掲です。

 

とんとんにっき 格安ツアーで「ポンペイ観光」を!

格安ツアーで「ポンペイ観光」を!

 

*画像が多いですが、おつきあい下さい。よろしくお願いします。

17年前のことなので、コメントが多少そぐわない箇所があるかも?

 

アポロ神殿

 

バシリカ

 

フォロ、ジュピター神殿を望む

 

格安ツアーでポンペイへ行ったのは2年前になります。2月25日に成田を出発、アムステルダムでJALからアリタリア航空に乗り換えて、ローマへ。格安ツアーの常、ホテルはローマ市内からかなり離れた郊外の、部屋だけは広いが何の変哲もない薄っぺらなホテル、ツアーの案内には「バスタブのないシャワーのみのお部屋となります」という但し書きが書いてある。これはやむを得ないかと覚悟していたのですが、ちゃんとバスタブも付いてるじゃないですか。これも手なのか、サービスしてくれたのかと、儲かった気分。2日目は、朝からバチカン美術館を観て、午後はローマの市内観光、3日目にローマを出発してナポリ・ポンペイ観光というスケジュールでした。ポンペイを観たあと、ナポリ観光だったのですが、これは名ばかり、小雨が降り出し、海に立ち寄っただけで、バスから市内を見学?した程度でした。

 

フォロ、ジュピター神殿を望む

 

フォロ:アポロ神殿側

 

 

フォロ:ヴェスパシアヌス神殿側

 

高速道路とは名ばかりの、細くてガタガタ舗装の道からポンペイへ入りました。なにしろ細い道からの高速道路への出入りが怖い。見た感じ、ただの道路と大差がありません。高速道路の出口すぐそばの、ツアーお決まりの「カメオ工場」を強制的に見学させられ、それから「ポンペイ観光」となるわけです。小雨が降っていたのですが、ポンペイへ着いて歩き出したら、雨も止んで日が射してきました。現地ガイドのイタリアおばさんに従って、ツアー客がぞろぞろとポンペイの遺跡へ入ります。行く先々で日本語での説明があるのですが、なぜかイヤホーンの調子が悪く、半分ほどしか聞き取れませんでした。

 

フレスコ壁画

 

遺体の石膏模型

 

ポンペイの遺跡には街の西門の「マリーナの門」から入りました。溶岩が積み上げられたアーチ型の天井を持つこの門は、歩行者用と馬車用に分かれています。細い坂道を登ると、現在改築中の「考古学博物館」、家庭や職人の道具箱類や、炭化したパンや卵などの食物、そして、噴火で亡くなった人の遺体を石膏で型どりしたものなどが展示してあります。経済や政治の中心地であった「バシリカ」を右に、その反対側の、48本のイオニア式円柱を持つ「アポロの神殿」を観て、ポンペイの中心地「フォロ・シビル」へ。「フォロ」の周囲には「バシリカ」「アポロ神殿」の他に、「エウマキアの館」「ヴェスパシアヌス神殿」「ラーリ・プブリチ聖堂」「食料市場」が「ジュピター神殿」を囲むように配置されています。
 

フォロの浴場

 

フォロの浴場・テラモン

 

フォロの浴場・水盤?の縁


「ジュピター神殿」横の「フォロ北側のアーチ」を通って、テルメ通りとフォロ通りの交差する場所にある公衆浴場「フォロの浴場」を観る。当時、浴場はあらゆる階層のローマ市民の息抜きの社交場だったと言われています。アーチ型の漆喰で装飾された天井を持つぬるま湯浴室の壁面の周囲を飾るたくさんのテラモンが素晴らしい。温浴室後陣の丸天井から射す光が神々しい。円形の大理石水盤?の縁に埋め込まれたモザイクタイルが素晴らしい。脱衣所には、噴火犠牲者の遺体の複製が、ガラスのケースに収められています。


 

祭壇のある居酒屋

 

南北に走るスタビアーナ通り?と住居跡

 

「アウグスタの神殿」「カリギュラのアーチ」「悲劇作家の家」がある交差点から、「ノラの門」の方向へ。L字型のカウンターがある「祭壇のある居酒屋」や4台の粉挽き機とパン焼き窯の残る「トルト路地のパン屋」を観る。ポンペイでは25軒も見つかったと言われる売春宿の一つ、エロチックな壁画が今なお残る「売春宿・ルパナーレ」を観る。宿には客や娼婦自身が書き残した無数の落書きが見られ、読めるものだけでも120を数えるという。「売春宿」の方向を指し示した通りの敷石までがエロチックなものでした。列柱の美しい「ディアドゥメニの家」や壁画の残る「ステファニの布作業所」を観る。

 

ステファニの布作業所?

 

フレスコ壁画のあるステファニの布作業所?

 

トルト通りのパン屋の窯と、売春宿のフレスコ壁画

 

そのままアッボンダンツァ通りを「フォロ」へ戻るコースなので、南側にある「大劇場」や「小劇場」は観られませんでした。名前の由来となったフレスコ壁画が残る「秘儀荘」は、少し離れたところにあり、残念ながら見学コースに入っていませんでした。「ポンペイの遺跡」を見学し終わって、出口のすぐ横にあるレストランで昼食、山盛りの「スパゲッティ・ボンゴレ」をいただきましたが、その際にレストランのおみやげ物売場で購入したのが「芸術と歴史の街ポンペイ」日本語版です。復原想像図付きで、10.50ユーロ。こうしてブログの記事が書けるのも、これがあってこそ、役に立ちました。

 

売春宿

 

アッボンダンツァ通り


僕がポンペイの遺跡で見学できたのは中心部のほんの一部でした。それでも「ポンペイ」は、思っていた以上に広く大きく、保存状態も良く、驚きの連続でした。ツアーにもよるのでしょうが、別の見学コースもあるでしょうから、また機会があったらポンペイへ行ってみたいと思っています。また、ポンペイだけでなく、ヴェスヴィオ山周辺の遺跡の発掘もまだまだ続くようですし、今後思わぬものが出土することもあると思われ楽しみです。

 

「芸術と歴史の街ポンペイ」日本語版

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