朝日新聞の「建モノがたり」に、「山並みを背に、白い三角屋根が連なる。絵本の世界から飛び出してきたような建物は何?」とあります。
朝日新聞:2021年11月9日
東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市。博物館と美術館などを兼ねた文化センター、大ホールがあった市民会館も津波に直撃され取り壊された。2施設の機能に研修室やギャラリ-なども加えた複合施設として今年オープンしたのがマルホンまきあーとテラスだ。
「楽しい町ができた、という印象をあたえたかった」。設計者の藤本壮介さん(50)は語る。沿岸部などにあった旧施設と比べ、建設地の周囲は町のにぎわいから遠い。三角屋根や塔屋が連なる形は、わざわざでも足を運びたくなる風景をめざして考え出された。
以下、日経アーキテクチュア(2021年8月12日)による。
建物の裏側は搬入に便利なつくりに
各階平面図
建物断面図
細長い建物を貫くロビー
左:高さ10mの大扉で空間をつなぐ
右:直線的だが凹凸のあるロビー
藤本壮介:
1971年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。現在は日本とフランスに事務所を構える。20年大坂・関西万博の会場デザインプロヂューサーに就任。
以下、石巻との関わり。
2019年11月に、石巻在住・大津幸一さんに石巻の現在についてお話を聞きました。
2011年8月、現地の知人の案内で、石巻市内の被災地を各所視察しました。
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