Quantcast
Channel: とんとん・にっき
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

府中美術館で「動物の絵 日本とヨーロッパ」(前期)を観た!その2

$
0
0

「動物の絵 日本とヨーロッパ」チラシ
 
「動物の絵 日本とヨーロッパ」案内板

 

「動物の絵 日本とヨーロッパ」案内板

 

府中美術館で「動物の絵 日本とヨーロッパ」(前期)を観てきました。

 

府中市美術館で20周年記念展「動物の絵」 円山応挙やモロー、ゴーギャンなど188点(みんなの経済新聞ネットワーク) - Yahoo!ニュース

 

開館20周年記念

「動物の絵 日本とヨーロッパ」

ふしぎ・かわいい・へそまがり

前期:10月24日まで

後期:10月26日~11月28日

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

第1章 動物の命と心

 1 同じ仲間に心を寄せる

 2 鳥獣戯画の国、日本

第2章 動物から広がるイメージ

 1 縁起物

 2 ファンタスティック

第3章 いろいろな動物、いろいろな絵画

 1 珍しい動物が描きたい

 2 動きと姿

 3 本物みたいに描きたい

第4章 愛おしいもの

 1 一緒に暮らす

 2 健気なもの、おかしなもの

 3 徳川家光の動物画

 4 子犬の絵画

 

ここでは第1章、第2章をその1に、第3章、第4章をその2に、分けて載せます。

 

第3章 いろいろな動物、いろいろな絵画

 1 珍しい動物が描きたい

 2 動きと姿

 3 本物みたいに描きたい

 

狩野栄信「百鳥図」江戸時代後期(19世紀前半)

 

「鳥のコンサート」17世紀

 

伝雪村周継「竹虎図」室町時代(16世紀)

 

マリノ・マリーニ「騎手」1950年

 

ポール・ジューヴ「座る白熊」20世紀前半

 

橋本関雪「唐犬」昭和11年(1936)

 

第4章 愛おしいもの

 1 一緒に暮らす

 2 健気なもの、おかしなもの

 3 徳川家光の動物画

 4 子犬の絵画

 

北川民次「ロバ」昭和3年(1928)

 

長谷川麟二郎「猫」昭和41年(1966)

 

小倉遊亀「径」昭和41年(1966)

 

ジャン=フランソワ・ミレー
「バター作りの女」1870年

 

ピエール・ボナール「犬を連れた女性」1906年
 

オーギュスト・ルノワール
「庭で犬を膝にのせて読書する少女」1874年

 

 

藤田嗣治「猫を抱く少女」1949年
 

パブロ・ピカソ
「仔羊を連れたポール、画家の息子、2歳」1923年

 

マリヌス・ファン・レイメルスワーレ
「聖ヒエロニムス」16世紀

 

徳川家光「木兎図」
江戸時代前期(17世紀前半)

 

俵屋宗達「狗子図」
江戸時代前期(17世紀)

 

円山応挙「藤花狗子図
江戸時代中期(18世紀後半)

 

円山応挙「雪中狗子図
天明4年(1784)

 

長沢蘆雪「狗子図
江戸時代中期(18世紀後半)

 

動物を見つめて、動物を描く―その歴史を探る。

動物は古くから世界中で描かれてきました。色やかたちの美しさ、しなやかな動き、生態のふしぎさ…人にはないもの、人とはちがう命の存在に心ひかれ、それをどうにかかたちにしようと取り組んできたのです。
日本では、こうした「動物を絵にしたい」という気持ちに率直に従い、画家たちはのびやかに動物を描いてきました。さらに、生き物を慈しむ仏教の教えも後押しとなり、神秘的な霊獣からかわいい子犬まで、数々の動物の絵が生まれました。
一方、西洋では、日本のように自由に動物を描き楽しむことが長くできませんでした。動物を崇めることを禁じたキリスト教の教義や、人間を描くことを第一とする芸術観のためです。西洋の動物画の歩みは、こうした妨げを乗り越えていく歴史でした、。そのエネルギー源は、それでも「動物を絵にしたい」という強い思いに他なりません。
また、動物を絵にすること、人とはちがう命に向き合うことは、私たち自身を見つめることでもあります。動物と人との境界に悩み、動物にも信仰心はあるのかと問いかける禅画の動物。人は動物よりも優れている、という信念が揺らいだ時代に描かれた西洋の動物。展覧会では、それぞれの文化、伝統の上にある人の心と動物の関係にも目を向けたいと思います。
世界を見渡してみても、日本は動物の絵の豊かな国です。画力に圧倒され、理屈抜きで楽しめる作品が山ほどあります。けれども、さらにこの土壌を育んだ背景や歴史を探り、西洋の絵とも比べることで、その豊かさはいっそう深く感じられることでしょう。
 

「府中市美術館」ホームページ

府中市美術館 (city.fuchu.tokyo.jp)

 

動物の絵 日本とヨーロッパ

ふしぎ・かわいい・へそまがり

図録

編著者:府中市美術館(金子信久、音ゆみ子)

発行所:株式会社講談社

 

過去の関連記事:

「映えるNIPPON」3章 風景へのまなざし、画家たちのまなざし

「映えるNIPPON」2章 名所を描く、名所を伝える

「映えるNIPPON」1章 1-1開化絵 1-2西洋画法と写真

府中市美術館で「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」概要篇

府中市美術館で「与謝蕪村 『ぎこちない』を芸術にした画家」(後期)を観た!

府中市美術館で「ぎこちないを芸術にした画家 与謝蕪村」を観た!

府中市美術館で「ふつうの系譜」を観た!

府中市美術館で「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」を観た!その1

府中市美術館で「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」を観た!その2

府中市美術館で「長谷川利行展 七色の東京」(後期)を観た!

府中市美術館で「長谷川利行展 七色の東京」(前期)を観た!

府中市美術館で「かわいい江戸絵画」(後期)を観た!

 府中市美術館で「かわいい江戸絵画」(前期)を観た!

 府中市美術館で「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」を観た!

 府中市美術館で「常設展 明治・大正・昭和の洋画」を観た!

 府中市美術館で「三都画家くらべ」展(後期)を観た!

 府中市美術館で「三都画家くらべ」展(前期)を観た!

 府中市美術館で「世紀末、美のかたち」展を観た!

 府中市美術館で「江戸の人物画 姿の美、力、奇」(後期)を観た!

 府中市美術館で「江戸の人物画 姿の美、力、奇」(前期)を観た!

 府中市美術館で「バルビゾンからの贈りもの」展を観た!

 府中市美術館で「歌川国芳―奇と笑いの木版画」展(後期)を観た! 府中市美術館で「歌川国芳」展(前期)を観た!

その2 府中市美術館で「歌川国芳展」(前期)を観た!その1 

府中市美術館で「ターナーから印象派へ 光の中の自然」展を観た!

 府中市美術館で「山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年」展を観た!

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

Trending Articles