中村萌「our whereabouts-私たちの行方-」
2021年9月3日(金)ー10月10日(日)会期中無休
私たちの行方
わたしのようで、わたしではなく、
だれかのようで、だれでもない。
そんな曖昧な存在を探るようにして、つくりつづけています。
まるで目隠しをして歩いているような、
目に見えない不安と閉塞感が漂い続ける今、
私たちの向かう先に、
わずかでも明るい光があることを祈って、本展覧会を構成しました。
一方、同時開催のギャラリー椿では、その光の陰に存在する、
拭いきれない孤独のようなものに寄り添うことができたらと思い、
作品を展開しています。
木との関係性、絵画と立体の境界、その行方についてなど、
ここ数年、自分が思い巡らせてきたことを、
そのまま会場全体で表現できたらと思っています。
中村萌
中村萌「our whereabouts-私たちの行方-」
展示作品から
「中村萌―私たちの行方―」
中村萌は2012年に女子美術大学大学院美術研究家美術専攻を終了後、数多くのグループ展に参加し、2014年の台湾のアートフェアへの出品をきっかけに、海外でも注目されている気鋭の若手アーティストです。
楠などを丸太の状態から削り出し、油絵具で彩色された中村の作品は、植物や雲などを纏った妖精のような姿をし、ふっくらとしたピンク色の頬がとても愛らしいです。一方で、瞳は軽く閉じていたり、どこか遠くを見つめる眼差しをしていたりと、まるで、その視線の先は見るものに委ねられているような不思議な感覚になります。
「our wherebouts-私たちの行方-」には、このような状況の中で、「彷徨いながら、光を見つけ出す」という中村の想いが込められています。本展は作品を通じて、それぞれが自分に問いかけながら、自身の中にある光を探す旅となるような展覧会です。今回は新作を含む、木彫と平面作品合計約20点を展示予定です。
中村萌:
1988年 東京生まれ
2010年 女子美術大学美術学科洋画専攻卒業
2012年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻終了
「ポーラミュージアムアネックス」ホームページ
ポーラ ミュージアム アネックス (po-holdings.co.jp)
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