Quantcast
Channel: とんとん・にっき
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

TOTOギャラリー間で「アンサンブル・スタジオ展」を観た!

$
0
0

「アンサンブル・スタジオ展」チラシ

 

久しぶりにTOTOギャラリー間を覗いて観ました。開催されていたのは、「アンサンブル・スタジオ展」、僕は初めて聞く名前です。

 

「ギャラリー間」エントランス案内板

 

Architecture of The Earth
大地(Earth)は素材だ。
私たちが暮らし、変化をもたらす場所でもある。
大地から建築をつくることもできる。
大地は、それ自体で存在しているものでもある。
あるいは、その表面をならすこともできる。


岩に刻まれた古代のモニュメントの痕跡やその建造物、周囲を取り巻く素材に秩序を与えているヴァナキュラーな建築群、ランドアートや土を使った作品などは、大地をとめどなく搾取できる資源ととらえる考え方を超えて、土地や地形をよりいきいきと活かすことができる可能性を示している。
「Architecture of The Earth」では、アンサンブル・スタジオが過去20年間に行ってきた、一連のリサーチや専門的なプロジェクトを紹介する。異なる時期、異なる場所、そして異なる理由のために展開されながら、それらはすべて「建築」と「地球(The Earth)」の関係、あるいは私たち人間が環境に及ぼす影響について熟考する機会を与えてくれる。地形を読み取り、再び活用し、その堅い表面を補強し、あるいは型枠として利用し、場所のもつ自然の力を利用し、相乗効果を生み出しながら、構築物をつくっていく。
地質上のさまざまな作用に学びながら、アナログな施工方法を開発し、新しい建築言語を見い出しながら、私たちの想像力は探究する価値のある未知の領域へと開かれていく。
TOTOギャラリー・間の展覧会では、各空間がそれぞれのテーマ――「アイディアラボと中庭(リサーチ&デザイン)」「オーディオビジュアルランドスケープ(施工)」のもとで展開される。アイディアから実現化へ、そして再びアイディアへと巡る旅の道のりである。そして、それは現在も続き、「終わることのない冒険」というテーマを表す循環である。

アントン・ガルシア=アブリル&デボラ・メサ
アンサンブル・スタジオ

 

「ランドスケープの構造体 インバーテッド・ポータル
(裏返された門)」(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・
アート・センター、2016)

 

以下、会場での展示。

 

 

 

 

 

 

 

 

アンサンブル・スタジオ
@Ensamble Studio

アンサンブル・スタジオは、2000年に設立され、建築家アントン・ガルシア=アブリル(1969年生、写真左)とデボラ・メサ(1981年生、写真右)が主宰する職能横断型チームである。彼らの作品はリサーチと実践のバランスをとりながら、ランドスケープの構築から住宅のプレファブリケーションといった多様な課題に取り組むために、タイポロジー、技術、方法論を刷新する。初期の作品から最新作まですべてのプロジェクトにおいて、彼らが扱う分野、そして社会における建築家の役割のさらなる進歩を目指して、実地実験を行っている。彼らの作品では、アート、科学、建設、開発とデザインとを連携させ、アイディアを最も良い方法で形に置き換える方法を探究している。
近年ガルシア=アブリルはマサチューセッツ工科大学にて、メサはジョージア工科大学にて教鞭を執る。代表作に、「ランドスケープの構造体」(米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016)「カン・テラ(大地の家)」(スペイン、メノルカ島、2018~)、主な受賞としてRIBA チャールズ・ジェンクス賞(2019)等がある。

 

アントン・ガルシア(1969年生)と
デボラ・メサ(1981年生)
 

展覧会ガイド

アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth|TOTOギャラリー・間

 

「アンサンブル・スタジオ展」

地球規模の視点と、自然と響きあうような力強い造形、独自の構法を軸に、建築の可能性を追求するアンサンブル・スタジオ。TOTOギャラリー・間では、スペインとアメリカを拠点に活動を続ける彼らの、日本で初めての個展を開催いたします。
アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア゠アブリルとデボラ・メサが主宰する職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立されました。彼らは単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきました。
彼らの活動は近年、よりダイナミズムを増し、広大なスケールのプロジェクトも手がけるようになりました。2016年にはアメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品「ランドスケープの構造体」を発表。約48㎢の広大な敷地に点在する、先史時代の遺跡を思わせるような構築物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成しました。
こうした彼らの活動は、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」というテーマに結実しています。本展覧会では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介します。
TOTOギャラリー・間

 

「TOTOギャラリー」ホームページ

TOTOギャラリー・間(ま)|TOTO

 

朝日新聞:2021年7月17日

 

過去の関連記事:

TOTOギャラリー・間で「アーキテクテン・デ・ヴィンク・タユー展」を観た!

TOTOギャラリー間で「中山英之展 , and then」を観た!

TOTOギャラリー間で「ちのかたち 建築的思考のプロトタイプとその応用 藤村龍至展」を観た!

TOTOギャラリー間で「平田晃久展」を観た!

TOTOギャラリー・間で「坂茂:プロジェクツ・イン・プログレス」を観た!

TOTOギャラリー間で「堀部安嗣展 建築の居場所」を観た!
TOTOギャラリー間で「トラフ展 インサイド・アウト」を観た!
TOTOギャラリー・間で「スミルハン・ラディック展」を観た!
TOTOギャラリー・間で「三分一博志展 風、水、太陽」を観た!
TOTOギャラリー・間で「岸和郎:京都に還る」を観た!  
TOTOギャラリー・間で「フィールドオフィス・アーキテクツ展」を観た!  
TOTOギャラリー間で「藤本壮介展 未来の未来」を観た!  
ギャラリー間で「丹下健三が見た丹下健三1949-1959」展を観た!  
「伊東豊雄展 台中メトロポリタンオペラハウスの軌跡」を観た!  
TOTOギャラリー間で「小さな風景からの学び」を観た!  
TOTOギャラリー・間で「内藤廣展 アタマの現場」を観た!  
TOTOギャラリー間で「クリスチャン・ケレツ展」を観た!
TOTOギャラリー・間で「中村好文展 小屋のおいでよ!」を観た!
TOTOギャラリー間で「第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展」を観た!
TOTOギャラリー間で「山下保博×アトリエ・天工人展」を観た!
TOTOギャラリー間で「スタジオ・ムンバイ展」を観た!
ギャラリー間で「伊丹潤展 手の痕跡」を観た!  
ギャラリー間で「長谷川豪展」を観た!  
ギャラリー間で「GLOBAL ENDS towards the beginning」展を観た!  
ギャラリー間で「ディヴィッド・アジャイ展」を観た!  
ギャラリー間で「竹原義二展―素の建築」を観た!  
ギャラリー間で「隈研吾展」を観た!  
ギャラリー間で「クライン ダイサム アーキテクツの建築」展を観た!
ギャラリー間で「カンポ・バエザの建築」展を観た!  
ギャラリー・間で「安藤忠雄建築展」を観た!  
ギャラリー間で「杉本貴志展 水の茶室・鉄の茶室」を観る!  
「立脚中国展開世界 PEALIZE 迫慶一郎/松原弘典」展を観る!
「タッチストン 大橋晃朗の家具展」を観る!   


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

Trending Articles