東京ステーションギャラリーで「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」を観てきました。
展覧会の構成は、以下の通りです。
Ⅰ コレクションのはじまり
鏑木清方との出会い
Ⅱ-1 女性像へのまなざし
東の作家
Ⅱ-2 女性像へのまなざし
西の作家
Ⅲ-1 時代を映す絵画
黎明期の洋画
Ⅲ-2 時代を映す絵画
江戸から東京へ
Ⅲ-3 時代を映す絵画
戦争画の周辺
Ⅰ コレクションのはじまり
鏑木清方との出会い
Ⅱ-1 女性像へのまなざし
東の作家
Ⅱ-2 女性像へのまなざし
西の作家
以下は(その2)へ
Ⅲ-1 時代を映す絵画
黎明期の洋画
Ⅲ-2 時代を映す絵画
江戸から東京へ
Ⅲ-3 時代を映す絵画
戦争画の周辺
「コレクター福富太郎の眼」
昭和のキャバレー王が愛した絵画
福富太郎(ふくとみ たろう/1931-2018)は、1964年の東京オリンピック景気を背景に、全国に44店舗にものぼるキャバレーを展開して、キャバレー王の異名をとった実業家です。その一方で、父親の影響で少年期に興味をもった美術品蒐集に熱中し、コレクター人生も鮮やかに展開させました。念願だった鏑木清方の作品を手はじめに蒐集をスタートさせますが、著名な作家の作品だけでなく、美術史の流れに沿わない未評価の画家による作品であっても、自らが良質であると信じれば求め、蒐集内容の幅を広げていきます。さらには、それに関連する資料や情報も集めて対象への理解を深め、美術に関する文筆も積極的に行いました。その結果、近代作家を再評価する際や、時代をふりかえる展覧会において欠かせない重要な作品を数多く収蔵することになったのです。これまで各地で開催された日本近代美術の展覧会に、福富コレクションから数多くの作品が貸し出されてきたことは、コレクションの質の高さと、福富太郎の見識の高さを物語っています。福富コレクションといえば美人画が有名ですが、本展は、作品を追い求めた福富太郎の眼に焦点をあて、美人画だけではない、類稀なるコレクションの全体像を提示する初の機会となります。鏑木清方の作品十数点をはじめとする優品ぞろいの美人画はもとより、洋画黎明期から第二次世界大戦に至る時代を映す油彩画まで、魅力的な作品八十余点をご紹介いたします。
「東京ステーションギャラリ-」ホームページ
「コレクター福富太郎の眼」
昭和のキャバレー王が愛した絵画
展覧会監修:山下裕二(美術史家、明治学院大学教授)
図録
企画:株式会社アートワン
編集:株式会社アートワン
冨田章(東京ステーションギャラリ-)
田中晴子(東京ステーションギャラリ-)
羽鳥綾(東京ステーションギャラリ-)
発行:株式会社アートワン
©2021-2022
「美人画の系譜」
―鏑木清方と東西の名作百選
福富太郎コレクション
図録
監修:内山武夫
島田康寛
発行:株式会社アートワン
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