森山大道・仲本剛の「森山大道 路上スナップのススメ」(光文社新書:2010年8月20日初版第1刷発行、2015年1月30日3刷発行)を読んだ、というより、観たという感じで、一気に読みました。森山大道が凝縮された一冊です。
デジタルことはじめ
「銀座で展覧会の話があってね。展示するスペースは、カメラメーカーの持っているギャラリーで。だったら銀座をデジタルでいっちょう撮ってみるか、ってな感じで。それ以上でも、それ以下でもないよ」
森山大道とは
「写真に限らず、価値基準みたいな感覚が僕はとても希薄だから。一般的な基準や常識なんて、どうでもいいと思ってるんだよ」
「中途半端なコンセプトは捨てて、
とにかく撮れ!」
写真の原点は路上にアリ。
カメラ好き必携、
スナップ撮影の入門書。
森山式スナップの心得。
○大事なのは”撮りたい”という「欲望」
○とにかく表へ出て、歩け!
○理屈は後からでもつけられる。とにかく撮れ!
○何でもよく見て、気になったものを全て写せ!
○商店街のスナップでは、必ず往復。
○デジカメは、撮ったものを逐一見返すな
目次!
序章 スナップとはなにか
SCENE 1 砂町 好適な修練場、商店街
SCENE 2 佃島 水辺のスナップ
SCENE 3 銀座 デジタルことはじめ
SCENE 4 羽田 風景写真と絵葉書の写真
SCENE 5 国道 スピードのなかで擦過する視界
終章 森山大道とは
SCENE 1 砂町 好適な修練場、商店街
SCENE 2 佃島 水辺のスナップ
SCENE 3 銀座 デジタルことはじめ
SCENE 4 羽田 風景写真と絵葉書の写真
SCENE 5 国道 スピードのなかで擦過する視界
森山大道:
1938年、大阪府生まれ。64年にカメラマンとして独立。68年、「ブレ、ボケ、アレ」と称される前衛的写真の先陣を切り、「にっぽん劇場写真帖」を発表。以降、写真という概念/制度の最大限までの拡張・解体を試みる。世界的評価も高く、99年のサンフランシスコ近代美術館を皮切りに2年にわたって全米を巡回した回顧展や、2003年、パリのカルティエ現代美術財団での個展など、海外でも大規模な展覧会を多数開催。
仲本剛:
1968年、神奈川県生まれ。フリーの雑誌ライター業の傍ら、写真集を制作。森山大道氏の撮影に同行した「BUENOS AIRES」「S’」「Sao Paulo」をはじめ、「Light & Shadow」「NAKAJI」(以上、講談社)など、同氏の複数の写真集をプロデュース。
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