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三菱一号館美術館で「テート美術館所蔵 コンスタブル展」ブロガー特別内覧会に行ってきました!

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「テート美術館蔵 コンスタブル展」チラシ

 

「三菱一号館美術館」中庭側入口

 

「テート美術館所蔵 コンスタブル展」

ブロガー特別内覧会

開催日時:2021年3月24日(水)18:00~20:00

場所:三菱一号館美術館

 

「コンスタブル展」展示室入口

 

ジョン・コンスタブル
「自画像」1806年

 

3つの見どころ
1 日本では35年ぶりとなる
  初期から晩年までの作品を集めた大回顧展
2 テート美術館から、
  同時代の画家の作品も含め60点が来日
3 好敵手ライヴァルターナーとの対決が勃発した

  展示を再現

 

ターナーとコンスタブル

二作品がそろうのは1832年の展示を除くと本展が3回目で、
ロンドン以外では初めての展示。

《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホールの階段、1817年6月18日)》は、ロイヤル・アカデミー展において、ターナーの《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》と並んで展示されました 。ターナーは寒色の銀色がかった自身の海景画が、燃えるような色彩を散りばめたコンスタブルの大型作品の隣に配されたことを知り、「ヴァーニシング・デー[最終仕上げの日]」と呼ばれる手直しの期間に、《ヘレヴーツリュイス》の右下方に鮮やかな赤色の塊を描き加えてブイの形に仕立て上げ、一気に観客の視線を自作に引きつけようと画策したのです。 後日コンスタブルは、「ターナーはここにやってきて、銃をぶっ放していったよ」とこぼしたと伝えられます。

1832年ロイヤル・アカデミーでの展示を再現
左:J.M.W,.ターナー
 「ヘレヴーツリュイスから出向するユトレヒトシティ64号」1832年
東京富士美術館蔵
右:ジョン・コンスタブル
「ウォータールー橋の開通式(ホワイトホールの階段、1817年6月18日)」
1832年、テート美術館蔵
 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

1 イースト・バーゴルトのコンスタブル家

  1.1 初期の影響と同時代の画家たち

2 自然にもとづく絵画制作

  2.1 同時代の画家たちによる戸外制作

3 ロイヤル・アカデミーでの成功

  3.1 ハムステッド、およびコンスタブルと同時代の画家たちによる

      空の研究

4 ブライトンとソールズベリー

5 後期のピクチャレスくな風景画と没後の名声

  5.1 ロイヤル・アカデミーでの競合

  5.2 イングランドの風景

  5.3 晩年

 

「雲の習作」1822年

 

以下、展覧会の作品の一部です。

 

1 イースト・バーゴルトのコンスタブル家

 

左:「アン・コンスタブル」1800-05年頃か1815年頃
右:「ゴールディング・コンスタブル」1815年

 

左:不明
右:「ブリッジズ一家」1804年

 

2 自然にもとづく絵画制作

 

左:「モルヴァーン・ホール、ウォリックシャー」1809年
奥右:「アダムの水門と製粉所」1817年?

 

左:「麦畑」1817年?
右:デヴィッド・ルーカス(ジョン・コンスタブル原画)
「麦畑」1834年出版

 

左:「フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)
1816-17年
右:「フラットフォードの製粉所」の習作」1816年頃

 

3 ロイヤル・アカデミーでの成功

 

左:「ジェイムズ・アンドリュー師」11818年
右:「ジェイムズ・アンドリュー夫人」1818年
 

左:「ハムステッドの木立」1829年
右:「ザ・グローヴの屋敷、ハムステッド」1821-22年頃

 

4 ブライトンとソールズベリー

 

左:「チェーン桟橋、ブライトン」1826-27年頃
右:「ブライトン近くの海」1826年
 
5 後期のピクチャレスくな風景画と没後の名声
 

左:ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
「ヘレヴィーツリュイスから出向するユトレヒトシティ64号」1832年
右:「ウォータールー橋の開通式
(ホワイトホールの階段、1817年6月18日)」1832年発表

 

コンスタブルは、死後の評価のことを考え、1829年から
世を去っるときまで、自分の時間と労力の大部分を
版画の制作と出版に捧げたという。
デイヴィッド・ルーカス「ジョン・コンスタブル原画」
「イングランドの風景」メゾチント連作22点
 
左:「教会の農場」1830年頃
右:「教会の農場」1830年頃

 

左:「ヴァリー・ファーム」1835年
右:「虹が立つハムステッド・ヒース」1836年

 

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

 

「風景画家コンスタブルの大回顧展」
19世紀イギリスの画家ジョン・コンスタブル(1776-1837年)は、一歳年長のJ. M. W. ターナーとともに自国の風景画を刷新し、その評価を引き上げたことで知られます。 ターナーが絶えず各地を旅して、国内外の景観を膨大な数の素描に収めたのとは対照的に、コンスタブルは、ひたすら自身の生活や家庭環境と密接に結びつく場所を描きました。 故郷サフォーク州の田園風景をはじめとして、家族や友人と過ごしたソールズベリー、ハムステッド、ブライトンなどの光景を写した生気あふれる作品の数々は、この画家が何を慈しみ、大切に育んだのかを雄弁に物語ってやみません。
日本では35年ぶりとなる本回顧展では、世界有数の良質なコンスタブルの作品群を収蔵するテート美術館から、ロイヤル・アカデミー展で発表された大型の風景画や再評価の進む肖像画などの油彩画、水彩画、素描およそ40点にくわえて、同時代の画家の作品約20点をご紹介します。 国内で所蔵される秀作を含む全85点を通じて、ひたむきな探求の末にコンスタブルが豊かに実らせた瑞々しい風景画の世界を展覧します。

 

「三菱一号館美術館」ホームページ

https://mimt.jp/

 

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