三井記念美術館で「樂茶碗と新春の“雪松図”」を観てきました。お正月恒例と言ってもいいでしょう、国宝「雪松図屏風」を観るのは。円山応挙の最高傑作です。何度観ても素晴らしい。ほかに「聚楽第図屏風」と「南蛮屏風」が出ています。そして「樂茶碗」。千利休の創意を受けて長次郎が造り始めたというものです。なんと桃山時代からです。樂家はそれを受け継ぎ、現在15代樂吉右衛門です。
展示室1
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展示室2
展示室3 如庵
展示室4
展示室5
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新春を迎える国宝「雪松図屏風」
日本橋のお正月は、円山応挙の最高傑作「雪松図屏風」ではじまります。ピシリと冴え渡る空気の中、透明な陽光を照り返す清らかな雪と、永年を寿ぐ常磐木の松。毎年恒例となりました。三井記念美術館からの初春のご挨拶を申しあげます。また、樂茶碗にあわせて、桃山時代の京洛を描いた「聚楽第図屏風」を展示いたします。聚楽第は、豊臣秀吉の京都における居城として天正15年(1587)に竣工しました。折しも、樂家初代長次郎が活躍していたのと同年代です。
三井家の樂茶碗
樂茶碗は侘び茶ノ大成者千利休(1522-1591)の創意を受けて長次郎が造り始めたとされています。長次郎の茶碗は、轆轤を用いずに手捏ねによって成形され、また京都市中の家屋内の窯で焼かれました。すなわち日本の施釉陶器としては極めて特殊な陶法であったといえます。樂茶碗が造られ始めた時期は、桃山時代、天正年間(1573-1591)中頃と考えられていますが、その陶法は京都の樂家歴代を経て現代の15代樂吉左衛門氏まで受け継がれています。この度の展観では北三井家並びに室町三井家旧蔵の樂家歴代の作品を紹介し、併せて紀州徳川家の邸内で焼かれた楽焼きも展示します。
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