8月21日に出雲大社へ行って来ました。2泊3日の格安ツアーでしたが、観るべきところは盛りだくさん、駆け足であちこち見て回りました。早いものでもうすぐ10月です。
10月は「神無月」と言って神様がいないとされる月です。じゃあ、神様はどこに行ってしまうのか?神様は1年に一度、出雲大社に集まる月なのです。ですから出雲では神無月ではなく、「神有月」と呼んで、陰暦の10月11日から17日までの1週間、神在祭(かんありまつり)が行われるそうです。ちゃんと神様のお泊まりにある場所が、本殿の両側(西十九社、東十九社)にありました。
出雲大社・平成の大遷宮が終わりました。 ホームページには、平成25年5月10日に執り行われた出雲大社「本殿遷座祭」を祝し、5月12日から29日間連続で開催いたしました「奉祝行事」も、6月9日をもちまして無事終了いたしました、とあります。
ここからは以前書いた記事からの引用です。
ほとんどの建築史の教科書には、神社本殿の最古の形式は「大社造り」だと書かれています。これは島根県出雲大社や同神魂神社などに見られる本殿形式で、のことで、方2間、切妻、妻入り、入り口は1方に片寄せて造る。床を極めて高く張り、縁をめぐらし、中央の心(しん)の御柱(みはしら)、両妻のうす柱は他よりも太く造って、棟持柱の意味を遺す、とあります。そして、特に出雲大社は宮室に倣って造られ、高さ49mに及んだと云い、現在も21mの高さがあると書いてあります。
出雲大社は、屋根の「妻」の部分が正面を向いていて、これを「妻入り」と呼んでいます。妻ではない方を「平(ひら)」と言いますが、伊勢神宮は平が正面なので「平入り」となります。そう言う意味では出雲大社と伊勢神宮は好対照です。出雲大社は、大国主尊を初め、諸々の神様が祀ってある神社で、八百万(やおよろず)の神様が集まってくると言われている神社です。子文書にさまざまな記録が残っていますが、昔はもっと高い神社だったようです。天までとどくお社(やしろ)だったようです。
出雲大社本殿
神楽殿・注連縄
図面等
小冊子
・雲に入る千木
・古代の出雲大社本殿
・出雲大社に想う
表紙の写真は瑞垣内からみた出雲大社御本殿、向かって左は楼門、右は神饌所である。
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