スタンリー・キューブリック監督といえば、やはりなんと言ってもその代表作は「2001年宇宙の旅」です。以前、TUTAYAでたまたま「時計じかけのオレンジ」を借りて観ましたが、どうにもわけが分からなく、コメントが書けなくてそのままになっていました。「アイズ・ワイド・シャット」は、ニコール・キッドマンが出演しているというので、いつか見ようと思っているうちに、ずるずる時が過ぎて、やっと観ることができました。その「アイズ・ワイド・シャット」(1999年)がキューブリック作品だということ、しかも最後に取り組んだ遺作であることは、つい最近知りました。主演の2人、ニコール・キッドマンとトム・クルーズは結婚していたということは、この作品にとって恰好の話題だったようです。
それにしても、いろんな意味ですごい映画です。簡単にいってしまえば、夫婦の性に関する物語です。がしかし、夫婦であっても別々の人間、男と女の性への思いはそれぞれ異なります。冒頭はニコール・キッドマンがドレスを脱いで全裸になるシーン。そして次は便器に座って紙を使った後に下着をずり上げるシーン。また裸でトム・クルーズと抱き合ったり、妄想の中で海軍将校に抱かれながら下着をはずすシーンなど、かなりニコール・キッドマンの露出が多い作品です。 僕はニコール・キッドマンの美しい裸体を充分鑑賞して満足しましたが。映画のラストに、アリスがビルに言う言葉はこうです。ビル「僕たちこれからどうする」、アリス「私たちがすぐにやるべき大事なことがあるわ」、ビル 「何?」、そしてアリスは言います。「FUCK」と。
作品タイトルの「アイズ・ワイド・シャット」とは何を意味するのか?これも定説がないようです。スタンリー・キューブリック監督は亡くなってしまったので、この作品の意味するところは誰にもわかりません。ただいろいろな解釈が巷に出回っています。乱交パーティで上の方から見ていたのは誰なのか、アリスは乱交パーティに出ていたのか、そしてアリスのベッドの横に置いてあった「仮面」は何を意味するのか、等々。
以下、「goo映画」より「解説」だけを引用しておきます。
解説 - 「アイズ ワイド シャット」
ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。監督・製作は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」などの巨匠スタンリー・キューブリックで、88年の「フルメタル・ジャケット」以来11年ぶりとなる本作完成直後死去し、本作が遺作となった。脚本は19世紀末の文豪アーサー・シュニッツラー『Tarumnovelle』を原典にキューブリックとフレデリック・ラフェエルが執筆。製作総指揮はキューブリック作品の常連であるジャン・ハーラン。撮影(クレジットはライティング・キャメラマン)はラリー・スミス。音楽は英国で活動するジョスリン・プーク。美術はレスリー・トムキンズとロイ・ウォーカー。編集はナイジェル・ゴルト。衣裳はマリット・アレン。出演は実生活でも夫婦であるトム・クルーズ(「ザ・エージェント」)とニコール・キッドマン(「プラクティカル・マジック」)、監督でもある「夫たち、妻たち」のシドニー・ポラック、「ツイスター」のトッド・フィールド、「日曜日のピュ」のマリー・リチャードソン、「ディープ・インパクト」のリーリー・ソビエスキー、「恋のレディ&レディ?・」のヴィネッサ・ショーほか。
過去の関連記事:
ニコール・キッドマンの「ラビット・ホール」を観た!
映画「NINE」を観た!
バズ・ラーマン監督の「オーストラリア」を観た!
「めぐりあう時間たち」を再び観た!
「ザ・インタープリター」を見ましたよ!
ニコール・キッドマンの「アザーズ」を観た
そうそう、白いカラス