「本でも読んでみっか」、2012年上半期(1月~6月)のまとめ
ここ数週間、アクセス解析を見ると、とんでもなく多くの人が訪れている記事があり、驚いています。過去の記事ですが、いわゆる「炎上」というヤツです。「ネタバレ」ウンヌンで議論になってもいるようです。映画の公開にあわせて見に来ているのでしょう。
吉田修一の「さよなら渓谷」を読む!
昨年、世田谷文学館で「知の巨匠加藤周一ウィーク」という連続講演会に参加しました。その関連で海老坂武の「加藤周一―20世紀を問う」 や、清水徹の「ヴァレリー・知性と感性の相剋」 を読みましたが、大江健三郎が「月に一章ずつ読めばいい」と薦めてくれた、加藤周一の「日本文学史序説 上・下」(ちくま学芸文庫)は、今年前半では読むことができませんでした。
今年も同じく、世田谷文学館で「書物の達人 丸谷才一」という連続講演会に参加しました。丸谷才一の本も本棚にたくさんありますが、読み直したくなる本ばかりです。講演会ですが文学にかかわるものなので、「本でも読んでみっか」に入れました。連続5回の講演会ですが、6月末までに4回をブログにアップしました。
知人の山岡さんの「地図をつくった男たち」が刊行され、朝日新聞の書評に取り上げられました。また、以前付き合いのあった延藤安弘先生の「まち再生の術語集」が、満を持して刊行されました。
以前から追っかけていた劇作家でもある本谷有希子の新境地を示す「自分を好きになる方法」を読み、また第7回大江健三郎賞を受賞した「嵐をピクニック」を読み、講談社の本社で開催された 「第7回大江健三郎賞・公開対談」にも参加することができました。大江賞は賞金はなく、受賞作品を翻訳して海外に紹介するというものです。
海外もの、翻訳ものは、思っていた以上に少なかった。イーユン・リーの「黄金の少年、エメラルドの少女」と、ベルンハルト・シュリンクの「夏の嘘」 、その2冊を読んだだけでしたが、共になかなか難しい作品でした。
難波和彦の「新しい住宅の世界」は、NHKBSの放映している放送大学のテキストにあたるものです。現在も放映していますが、毎週楽しみに見ています。全15回の番組が終了したら、何らかの記事を書きたいと思っています。
毎年この欄に書いていますが、相変わらず次々とアマゾンで本を注文、購入し、読み切れなくて、どんどん本が溜まっていきます。この連鎖を何とか断ち切らないと、大変なことになりそうです。
2013年
1月
芳澤勝弘著「白隠―禅画の世界」を読んだ!
読んだ本が映画化やドラマ化された!
芥川賞・直木賞を受賞するのは誰か?
第148回芥川賞・直木賞決定!
「本でも読んでみっか」、2012年(1月~12月)のまとめ!
イーユン・リーの「黄金の少年、エメラルドの少女」を読んだ!
2月
李妍焱の「中国の市民社会―動き出す草の根NGO」を読んだ!
「地図をつくった男たち」の書評が朝日新聞に載った!
鈴木博之の「都市へ」を読んだ!
辛島昇・著、大村次郷・写真「インド・カレー紀行」を読んだ!
3月
興梠一郎の「中国 目覚めた民衆」を読んだ!
延藤安弘の「まち再生の術語集」を読んだ!
4月
山岡光治の「地図をつくった男たち 明治の地図の物語」を読んだ!
難波和彦の「新しい住宅の世界」が届いた!
本谷有希子の「嵐をピクニック」を読んだ!
本谷有希子の「自分を好きになる方法」を読んだ!
須飼秀和・画「私だけのふるさと 作家たちの原風景」を読んだ!
5月
村井康彦の「出雲と大和―古代国家の原像をたずねて」を読んだ!
池上英洋編著「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を読んだ!
酒井忠康の「覚書 幕末・明治の美術」を読んだ!
「第7回大江健三郎賞・公開対談」を聞く!
宮下規久朗の「欲望の美術史」を読んだ!
川上弘美の「なめらかで熱くて甘苦しくて」を読んだ!
江國香織の「ちょうちんそで」を読んだ!
芥川龍之介の「南京の基督」を読んだ!
小島剛一の「漂流するトルコ 続『トルコのもう一つの顔』」を読んだ!
6月
海老坂武の「加藤周一―20世紀を問う」を読んだ!
「マウリッツハウスにて フェルメール」を読んだ!
ベルンハルト・シュリンクの「夏の嘘」を読んだ!
連続講座「書物の達人―丸谷才一」、川本三郎「昭和史のなかの丸谷才一」!
連続講座「書物の達人 丸谷才一」、菅野昭正の丸谷才一論!
清水徹の「ヴァレリー・知性と感性の相剋」を読んだ!
吉田修一の「愛に乱暴」を読んだ!
連続講座「書物の達人―丸谷才一」、岡野弘彦「快談・俳諧・花柳」!
連続講座「書物の達人―丸谷才一」、鹿島茂「官僚的なものへの寛容な知識人」!