イスラムの寺院モスクを、トルコ語でジャミイと言います。このジャミイは、14代スルタンのアフメット1世が20歳のときに建立を発願し、7年後の1616年に完成しました。別称のブルー・モスクは、内部の装飾が青色に塗り替えられた時期があってそう呼ばれたが、今はオリジナルの色に戻されているため、特に青が強いという印象はありません。アヤ・ソフィアとの距離は約300m程しかなく、ほぼ並行にたてられた二つの建物は、見比べられる位置にあります。アヤ・ソフィアを超えるべく建設され、建築家はメフメット・アーでした。
ジャミイの中央ドームは直径27.5m、高さ43m、これを囲んで中小のドームで構成されています。内部は200を超える小窓があり、そこから光が差し込みます。4本のピアは直径5.16mの円柱で、36本の縦溝をつけて装飾されていて、その姿から「象の脚」と呼ばれています。装飾では礼拝室に使用されたタイルが特筆されます。イズニキ・タイルがまだ全盛期の輝きを保っていた時代のものです。ミナーレ(ミナレット)は6本です。
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*参考文献
2012年4月5日第4版第1刷発行
編集:ブルーガイド海外版編集部
2010年12月15日第1刷発行
著者:飯島英夫
発行所:冨山房インターナショナル