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三井記念美術館で「琵琶湖をめぐる近江路の神と仏名宝展」を観た!

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三井記念美術館へ観に行ったのは「館蔵品展」、東日本大震災の影響で、「特別展 ホノルル美術館所蔵『北斎展』」がホノルル美術館側の事情により開催が中止され、その代替として開催されたものです。チラシの裏も真っ白で、何も印刷されていません。さすがは三井記念美術館、急遽、「館蔵品展」に差し替えました。中止になった「特別展 ホノルル美術館所蔵『北斎展』」も、その後、平成24年4月14日(土)~6月17日(日)に開催されたようですが、なぜか「館蔵品展」以後は、僕は三井記念美術館に行ってませんでした。


そして今回、「琵琶湖をめぐる近江路の神と仏名宝展」を観てきました。いつ行ったのか調べてみると、なんとなんと、9月12日でした。11月25日までなので、まだ大丈夫だろうと、記事にしないでいるうちに日にちが過ぎてしまいました。「写真パネル展 水と神と仏の近江」は9月23日までで、もう終わっています。


三井記念美術館では、以前「奈良の古寺と仏像」展を開催していました。いや、いま思い出してもすごい展覧会でした。奈良のお寺が20、展示された仏像が46点、仏教工芸品が19点が一堂に展示されるのですから、観に行かない方が無理というものです。しかも、なんと国宝が3点、重要文化財が45点もあるのですから、ビックリ暁天の「仏像展」でした。もちろん、図録も買ってあります。正直言って「仏像」って、よくわからないんですよ、僕は。家人が、仏像ならソウルにある「国立中央博物館」にいいのがたくさんあるよというので、ノコノコとソウルまで観に行ったりもしました。


パナソニック電工・汐留ミュージアムで「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」展が開催されたのが2009年5月。ヴォーリズは、建築家として近江八幡で活動し、近江兄弟社で事業を行い、メンソレータムの販売をしていたなど、近江の地に大いに関係のある人です。以前から近江八幡へはぜひとも行ってみたいと思っていましたが、なかなか行く機会がありません。もしかしていけるかなと思ったのが、「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展in近江八幡」という、近江八幡のまちを舞台にした展覧会が開かれると聞いたときでしたが、結局は行けませんでした。


また、写真家の今森光彦さんがフィールドにしているのが、琵琶湖周辺の田園地帯です。今森さんのアトリエは大津市内にあります。今森さんはもうひとつの穏やかな自然、いわゆる「里山」を見つめてきました。共通の友人がいて、東京での写真展には必ず足を運んでいます。琵琶湖周辺には、友人たちから誘われて、何度か行くチャンスがあったのですが、なぜか未だに行くことが叶いません。つい先日10月14日のこと、今森光彦さんのフィールドで「里山みらいじゅく2012」が開かれ、午前は今森さんと棚田を歩こう、午後は仰木太鼓会館で、はたこうしろうさん(絵本作家)の講演、はたさんと今森さんの対談があるというので誘われたのですが・・・。


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以下、三井記念美術館学芸部長清水実さんの、朝日新聞に寄せたコメントです。


「近江国」、すなわち滋賀県は、琵琶湖を中心に、その周囲を鈴鹿、伊吹、比良山系などの山並が連なっていて、古くから日本の東西を結ぶ街道や琵琶湖の水運など交通の要衝の地であり、宗教を基盤とした文化が開け、数多くの仏教・神道美術が残されている宗教美術の宝庫、だといわれています。古代に都が置かれたのは奈良・大阪・京都、そして近江でした。7世紀、天智天皇により大津京が営まれます。8世紀には近江出身の最澄が、比叡山に延暦寺を開いて天台宗の拠点となりました。


延暦寺は京都の寺と思いがちですが、実は大津市にあり、園城寺も大津市にあります。日本の文化に大きな影響を与えてきた天台宗は、湖東三山など滋賀県下に勢力を広げ、近江独特の宗教文化を形成しました。また、比叡山の地主神をまつる日吉大社の八王子山をはじめ、近江富士と呼ばれる三上山、琵琶湖に浮かぶ竹生島など、神仏がまつられた信仰の山がいたるところにあります。

この展覧会は、このような琵琶湖をめぐる近江の古社寺に伝えられた秘仏、名宝を一堂に展示する東京で始めて開催される大展覧会です。延暦寺、園城寺(三井寺)、石山寺など42の古社寺から、仏像、神像、仏画、垂迹(すいじゃく)画、絵巻、経巻、工芸品など、国宝6点、重要文化財56点、滋賀県指定文化財21点を含む約100点の名宝が出品されます。このうち絵画は全作品を3回に分けて展示します。


画像は、後日載せます。


「三井記念美術館」ホームページ


とんとん・にっき-oumi2
「琵琶湖をめぐる近江路の神と仏名宝展」

図録

平成24年9月8日発行

編集発行:

公益財団法人三井文庫、三井記念美術館

画像は葛川明王院の重要文化財「千手観音立像」










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