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LIXILギャラリーで「磯野迪子展」、「渋谷英一展」を観た!

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LIXILギャラリーで「磯野迪子展」、「渋谷英一展」を観てきました。今回もまた、対照的な作品です。磯野迪子は、洗濯物が干してあるマンションの外観を撮った写真を会場で写しています。一方、渋谷英一はモノトーンの流線形の器の制作です。2人の経歴が、また対照的です。磯野は海外でダンス科を卒業してから、多摩美の工芸科に入り、芸大で修士課程を修了します。表現するメディアはなんでもあり、今回は映像インスタレーションですが、ガラスを利用することも多いという。一方、渋谷は専門の学校へ行き、一旦は家業の萩焼の方向に進みましたが、その強制感が嫌になり、陶芸を辞め、25歳までは関係のないところにいましたが、結局いつの間にか祖父の元で家業を継ぐことになってしまったという。


磯野迪子展


展覧会詳細(以下、HPより)
磯野迪子の作品は洗濯物をモチーフに特定の団地やマンションを撮影した映像作品です。洗濯物の干してある建物が画面に映し出され、ゆっくりと静かに移り変わる映像は、見る者に様々な連想をさせ、心地良い余韻を残します。今回出品される作品は、「LOOKING AT WINDOWS」シリーズの新作(6分)で、2012年冬から撮影を始めた、都内某所3カ所のマンションの映像を発表します。


① 日常の穏やかなリズムが心地よい
磯野迪子の作品は洗濯物をモチーフに特定の団地やマンションを撮影した映像作品です。「LOOKING AT WINDOWS」(2012)は、大きく緩やかに揺れるシーツ、カラフルなTシャツ、今にも吹き飛ばされそうな衣類など、洗濯物の干してある建物が画面に映し出され、ゆっくりと静かに移り変わり、見るものに様々な連想をさせてくれる、心地よい余韻を残す映像作品です。そこには洗濯物だけで人物が映し出されることはありませんが、一軒一軒に個性があり、さらにそれが美しい調和を見せ、マンション全体が一つの社会のように見えてきます。そして、淡々と過ぎていく穏やかな日常を静かに感じとることができます。
② テーマは集団と個の関係性
磯野迪子は高校、大学と海外でダンサーとしてのトレーニングを受けました。帰国後、美術大学へ進み、自らの作品を制作するようになります。海外の生活を経ることで改めて、日本独自の生活習慣や文字や言語、集団と個の関係性に興味を持ち、これをテーマに制作をしています。制作方法は、何も洗濯物の干されていない状況のショットを基本に、毎日繰り返し同じ場所から撮影したスナップ写真 数千枚を、映像に繋いでいくアニメーション方式です。磯野は制作することと生活することの一体感、作品を自らの生きる世界や時代を見つめ直し、理解をする手立てとして考えています。
③ 「LOOKING AT WINDOWS」 新作公開
今回出品される作品は、「LOOKING AT WINDOWS」シリーズの新作(6分)で、2012年冬から撮影を始めた、都内某所3カ所のマンションの映像を発表します。日々の静かな暮らしを祝福するような世界観をご覧ください。


磯野迪子プロフィール

1981年生まれ、東京出身

2004年 The Juillard School ダンス科卒業

2010年 多摩美術大学美術学部工芸学科卒業

2012年 東京藝術大学美術研究科先端芸術科修士課程修了


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渋谷英一展


展覧会詳細(以下、HPより)
山口県で萩焼を制作してきた渋谷英一が、2010年からつくり始めた独自の世界。うつわのかたちにモノクロームで表現した流水の曲線が、自然の情景をイメージさせるモダンな作品です。本展覧会では、開催のために作られた新作4点を発表します。


① 情景をイメージさせるモダンなうつわ
渋谷英一の作品は、大きく塗り分けられた白と黒の釉薬がモダンな印象を与える大ぶりのうつわです。 1点の直径は50~70cm、すぼまった足元から口縁へ広がる逆円錐形で、大らかな安定感をもちながらも軽やかです。パウダースノーのような純白から、光を吸収する漆黒へのグラデーションも繊細で、モノクロームの美しさが、見る者に大自然に対するような壮大なイメージを抱かせる作品です。
② カチカチ山の泥舟から
渋谷英一は山口県萩焼きの窯元に育ち、これまで日々伝統的な陶芸作品を制作してきました。幼少から土に親しみ、様々なかたちを掌中に収めてきましたが、自らが親になって改めて読んだ民話カチカチ山の中に登場する泥の舟はどのようなものだろうかと思ったのがきっかけで、2010年やきもので泥の舟を制作します。その作品は白波のような白を下部に、泥を映したような黒色を上部に、開口部が流線型にうねる波頭をデザインしたものでした。そこから波のかたちを追求する新しい世界が生まれました。このシリーズで2011年には長三賞常滑陶芸展第30回記念大賞を受賞しました。
③ 「黒彩器」シリーズ 新作発表
渋谷は自然に親しみ、山紫水明や静寂を日本の美意識と作品に反映させながらも、同時に都会の夜景の光と影にも日常的に魅かれています。そうした複数の視点が「黒彩器」に豊かなイメージを与え、見る者を惹きつけます。流れる清流や深雪を被って屹立する大山の雄姿のようなモノクロームの世界です。今展では新作4点を展覧します。


渋谷英一プロフィール

1979年 山口県生まれ

2004年 祖父に師事



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「LIXILギャラリー」ホームページ


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