家人がよく見ている「ぶらぶら美術館」、ハウステンボス美術館の「幻のゴッホ展」を放映していました。
ゴッホ36作品、奇跡の日本初上陸!
今回のぶらぶら美術館は、開館20周年を迎えるハウステンボス美術館で開催中の企画展「幻のゴッホ展」へ。オランダのゴッホ美術館より、日本初公開となる作品がやって来た!その数なんと36作品。中でも注目は、ゴッホが生涯に描いた自画像39点のうち、8点が並ぶ自画像コーナー。これまでは自画像とされてきたものの、最近になって弟・テオの肖像画であることが解明された作品も並びます。きっとこれまでに見たことがないゴッホに出会えますよ。(ぶらぶら美術館ホームページより)
ほとんどの作品は、アムステルダムの「ファン・ゴッホ美術館」からのものでした。昨年4月、アムステルダムで「ゴッホ美術館」を訪れ、ゴッホの作品を纏まって観る機会がありました。ということもあり、懐かしく思い出しながら「ぶらぶら美術館」を観ることができました。ゴッホの作品は、やはり昨年4月に訪れた「クラレー・ミューラー美術館」でも数多く所蔵していて、それらも観ることができました。
ゴッホと言えば、やはり、僕の場合ですが、竹橋の国立近代美術館で観た「夜のカフェテラス」、作品がどうの、というよりも、あの暑い日に美術館の前に並んだ人、人、人、長蛇の列とはあのことです。2005年5月のことでした。ところがクラレー・ミューラー美術館では、「夜のカフェテラス」の前では、ほとんど足を止める人がいません。ほとんど自分だけで観ることができました。国立新美術館では、2010年6月に「オルセー美術館展」で、2010年10月には「没後120年ゴッホ展」で、まとまってゴッホの作品を観ることができました。
やはり長崎は遠い、残念ながら、今回のハウステンボス美術館の「幻のゴッホ展」は、行くことができないので、アムステルダムの「ゴッホ美術館」で観たゴッホの作品を思い出しながら、「ぶらぶら美術館」を参考に、以下にまとめてみました。
以下、画像は「ファン・ゴッホ美術館所蔵 名画集」より
「ファン・ゴッホについて」
ゴッホ。誰でも知っているオランダの画家です。知っているのは「ひまわり」? 「アルルの跳ね橋」?・・・“炎の画家”といわれるように、どれもエネルギーに満ちあふれた明るい色彩の作品です。しかし、ゴッホは、最初からそのような作品を描いていたのでしょうか。いいえ、違います。和蘭生まれのフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)が画家になろうと決心したのは、27歳の頃でした。初期は地味で暗い色調がほとんどでしたが、33歳の頃、パリに移り、印象派と出会い、様々な画風に挑戦します。晩年、南フランスに移ってから色調は明るさを増していき、スタイルが確立されました。作品は、37歳で自ら命を絶つまでのわずか10年間に描かれています。作品総数は、合計2000点。なんと2日に1枚を仕上げていくペースです。また、熱狂的で伝道を辞めさせられた、娼婦と同棲した、自ら耳を切った、生涯で一つの作品史か売れなかった、弟テオへ600通もの手紙を送ったなどのエピソードもよく知られています。ファン・ゴッホは作品とともに、その人生も私たちの心をとらえて離しません。
図録
2002年、2009年改訂新版
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