「ソウル4日間格安ツアー」へ行っている間の穴埋め記事です。
24日まで続きます。
「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク大周遊10日間」
2011年4月11日(月)~2011年4月20日(水)
第5日目 4月15日(金)
南ベルギーのアルデンヌ地方「アンヌヴォワ城」のフランス式庭園を見学しました。
以下、リーフレットより
様式の変遷
シャルル=アレクシ・ド・モンペリエが造園に取りかかったのは18世紀、1758年のことです。その後、2000年にステファン・ジュールダンの手に渡るまで、代々その子孫が作業を引き継いできました。時の流れに従い、庭園もそれぞれの時代の流行を取り入れた改修がされ、現在は以下にあげる3つの様式が共存しています。
・フランス様式:自然を矯正する技巧
スローガンはシンメトリー(左右対称)。曲線や湾曲を配し、奥行きのある荘厳な眺望を作り出す庭園建築様式。
・イタリア様式:自然と調和する技巧
多様性やコントラスト、意外性を前面に打ち出す庭園建築様式。泉水の扱いが自慢です。
・イギリス様式:自然を模倣する技巧
自然の様を人工的に創り出すことを追求する庭園建築様式。ジャン=ジャック・ルソーや英国ロマン主義が唱えた自然回帰運動に呼応するものです。
泉水庭園
アンヌヴォア庭園では、250年も前から自然の落差がもたらす流水だけを使ってきました。機械装置に頼ることなく、地形の起伏そのものを利用してきたのです。実際の所、庭園には地下はもちろん地上にも水路網が張り巡らしてあります。貯水池の役割を果たす全長400mの大水路から流れ出す水が、城館を取り囲む傾斜面を流れていきます。すべてが至極単純な連通管の原理で動いているのです。
数字でみるアンヌヴォア庭園
ワロン地域の重要史跡に指定されているアンヌヴォア庭園のデータは下記の通りです。
・水源数:4
・庭園面積:48ヘクタール
・噴水:50基
・園内の高齢樹:樹齢200年
・水流メカニズム:250年の歴史