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蜷川幸雄監督の「蛇にピアス」を観た!

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とんとん・にっき-hebini

「蛇にピアス」、TUTAYAの棚で以前から目につけていたのですが、なかなか借りる決断がつかず、やっと借りて観ることができました。弱冠20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみの同名原作を、世界的演出家の蜷川幸雄が監督として完全映画化。ヒロインを『紀子の食卓』の吉高由里子が熱演。彼女を愛する男たちを高良健吾、ARATAが好演、とあります。過去のブログを見直してみたら、やっぱり書いてました。僕がブログを始めたころで、別のブログ名で書いていました。


高良健吾は、中上健次の小説「軽蔑」が角川映画で映画化され「男と女は五分と五分」と呪文のように繰り返しながら愛し抜くカズを演じていました。今風の若者らしく、格好いいことは格好いいが、軽く、セリフが一本調子で、存在感ではARATAに負けています。吉高由里子はオールヌードで体当たりの演技でしたが、良家のお嬢さんぽくて、この作品ではちょっと線が細い感じがしました。この映画、どうしても「スプリットタン」、そして「麒麟の刺青」でしょう。それが映画でどう描かれているのか、僕の興味の的でした。映画は、ほとんど金原ひとみの原作通りに進行します。


「スプリットタンって知ってる?」「何?それ?分かれた舌って事?」「そうそう。蛇とかトカゲみたいな舌。人間もああいう舌になれるんだよ」「・・・すごい」「君も、身体改造してみない?」男の言葉に、私は無意識のうちに首を縦に振っていた。


ピアスショップを訪れ、彫り師に舌にピアスを入れてもらう。除々に大きなサイズにすることで舌の穴を拡張しながら、そして龍と麒麟の刺青も彫ることにした。「人の形を変えるのは、神だけに与えられた特権」とピアスショップの店長は言う。過剰なまでの身体改造、その痛さは身体のみのとどまらず、若者の風俗に拒否反応を示す大人たちにも、現代の都市を漂流する若者の心の痛さとして伝わってきます。


殺されたアマの葬式のあとに「何?人の事押しつけがましいって言うの?そんな権限ねーだろお前らによ。じゃあ何?犯人捕まえろって言う私はおこまがしいの?アマが人殺しだから手ぇ抜いてんだろ。おめーらみんな死んじまえ。みんな死にゃーいーんだよ。それで何もかも解決だろ。」と警察に詰め寄ったときに、泣きわめいたルイの悲しみが見るものにひしひしと伝わってきます。

以下、とりあえずシネマトゥデイより引用しておきます。

チェック:自らの舌にピアスを開け、背中に入れ墨を彫り肉体改造におぼれていくヒロインの愛と絶望の日々描く衝撃ドラマ。弱冠20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみの同名原作を世界的演出家の蜷川幸雄が監督として完全映画化。ヒロインを『紀子の食卓』の吉高由里子が熱演。彼女を愛する男たちを高良健吾、ARATAが好演するほか、小栗旬、唐沢寿明、藤原竜也ら蜷川組が顔をそろえる。大胆な濡れ場や壮絶なバイオレンス描写が物議を醸す問題作。

ストーリー:蛇のように割れた舌を持つ男アマ(高良健吾)と出会った19歳のルイ(吉高由里子)は、自分とはまったく違う世界に住む彼と付き合いつつ、アマの紹介で知り合った彫り師シバ(ARATA)とも関係を持ち始める。ルイはピアスを開け、背中に入れ墨を彫り身体改造の痛みと快楽に身を委ねる日々を送るが、どこか満たされぬ思いを抱えていた。


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「蛇にピアス」公式サイト


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やっぱり書くか「蛇にピアス」




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