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「精選女性随筆集 須賀敦子」を読んだ!

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「精選女性随筆集 須賀敦子」(文春文庫:2024年7月10日第1刷)を読みました。

 

文春文庫創刊50周年記念 精選女性随筆集シリーズ第11弾!
イタリアを愛し稀有な人生を歩んだ彼女の、魂の旅路を辿る名随筆

あらゆる感情と丁寧に接し、言葉という品格をまとわせる。
そんな須賀敦子の、深く、しなやかな知性がここに象られている。
――ヤマザキ マリ
須賀敦子の文章は、不思議だ。
ものの匂いも色も音も、
まるで目の前で再現されているように、
ありありと感じられる。
――川上弘美・まえがきより

1960年代、イタリアでコルシア書店の仲間たちと運命的な出会いがあった。最愛のペッピーノと結婚、霧の街ミラノに暮らす。知り合った人々との邂逅を慈しみ、優しい眼差しと誠実さに溢れる独自の表現で、多くの人々に愛されるエッセイを紡いだ。まだ海外渡航が珍しい時代、果敢に道を切り開いた著者の名随筆。解説・岡本太郎

 

目次

     幸福 川上弘美

第一部 イタリアの友人

      遠い霧の匂い

      マリア・ボットーニの長い旅

      夜の会話

      カラが咲く庭

      オリエント・エクスプレス

      電車道

      マリアの結婚

      重い山仕事のあとみたいに

第二部 文学と人生

      プロローグ(『ユルスナールの靴』)

      死んだ子供の肖像

      しげちゃんの昇天

      チェザレの家

第三部 ペッピーノへの手紙ほか

      芦屋のころ

      となり町の山車のように

      大洗濯の日

      ヤマモトさんの送別会

      なんともちぐはぐな贈り物

      書簡「1960年 ペッピーノ・リッカ宛」より

      (翻訳・岡本太郎)

解説 岡本太郎

略年譜

 

須賀敦子:

1929(昭和4)年、兵庫県生まれ。聖心女子大学文学部卒業。53年よりフランス、イタリアに留学し、71年に帰国。91年、「ミラノ 霧の風景」で女流文学賞、講談社エッセイ賞を受賞。著書に「コルシカ書店の仲間たち」「トリエステの坂道」「ユルスナールの靴」など。訳書にN・ギンズブルグ「ある家族の会話」「マンゾーニ家の人々」、A・タブッキ「インド夜想曲」「島とクジラと女をめぐる断片」など。98年3月逝去。

 

川上弘美:

1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。2001年「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、07年「真鶴」で芸術選奨文部科学大臣賞、14年「水声」で読売文学賞、16年「大きな鳥にさらわれないように」で泉鏡花文学賞を受賞。19年紫綬褒章受章。「森へ行きましょう」「某」など著書多数。

 

過去の関連記事:

若松英輔の「霧の彼方 須賀敦子」を読んだ!

松山巌の「須賀敦子の方へ」を読んだ!

大竹昭子の「須賀敦子の旅路 ミラノ・ヴェネツィア・ローマ、そして東京」を読んだ!

池澤夏樹さん、須賀敦子を語るイベント!

 

河出文庫「須賀敦子全集」全8巻 2000年5月

編集委員:丸谷才一・池澤夏樹・松山巌

須賀敦子の、記憶の集成。

その稀有な人生の軌跡、施策の道程、文学のすべて。

2018年4月頃、購入したものの、まったく手がつけられていません。

 

 

 


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