寺澤行忠の「西行 歌と旅と人生」(新潮社:2024年1月25日発行):を読みました。
西行のように
清々しく生きたい。
日本人を惹きつける
魅力のすべてを
西行歌集研究の
第一人者が語り尽くす。
184首の名歌とともに語られる、西行の魅力のすべて。
「願はくは花の下にて春死なむ」――どうすれば西行のように清々しく生きられるのか。出家の背景、秀歌の創作秘話、漂泊の旅の意味、桜への情愛、無常を乗り越えた「道」の思想、定家との意外な関係、芭蕉への影響・・・偉才の知られざる素顔に迫る。西行一筋60年、西行歌集研究の第一人者がその魅力を語り尽くすワンランク上の入門書。
知られざる西行の素顔に迫る!
「潔癖説」「恋愛説」「数寄説」・・・出家した理由とは?
「平家」が好きで、「源氏」が嫌いだったのはなぜか?
「仏教と神道の共存」に果たした役割とは?
「抒情派・西行VS構成派・定家」の対立は本当か?
「俳聖・松尾芭蕉」に与えた絶大な影響の内実とは?
目次
はじめに
1 生い立ち
2 出家
3 西行と蹴鞠
4 西行と桜
5 西行と旅
6 山里の西行
7 自然へのまなざし
8 大峰修業
9 江口遊女
10 四国の旅
11 地獄絵を見て
12 平家と西行
13 海洋詩人・西行
14 鴫立つ沢
15 西行の知友
16 神道と西行
17 円熟
18 示寂
19 西行と定家
20 西行から芭蕉へ
21 文化史の巨人・西行
おわりに
寺澤行忠:
1942年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了・慶応義塾大学助教授・教授を経て、現在は名誉教授。文学博士。専攻は日本文学・日本文化論。著書に「山家集の校本と研究」「西行集の校本と研究」(いずれも笠間書院)、「アメリカに渡った日本文化」(淡交社)、「ドイツに渡った日本文化」(明石書店)など。
「西行花伝」
1995年4月30日発行
1996年11月5日21刷
著者:辻邦生
発行所:新潮社