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春画ールの「春画で読むエロティック日本」を読んだ!

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春画ールの「春画で読むエロティック日本」(祥伝社:2024年1月10日初版第1刷発行)を読みました。

 

春画沼にハマったOLによる本格的考察
著者は、運命的に出会った葛飾北斎の『蛸と海女』に魅せられ春画の世界へと足を踏み入れた。
以来、私財を投じて春画を集め、しばしば身体を張った独自の研究を続けている。
そのアカデミックな考えに縛られない現代的な視点を交えた解説は、近年ますます注目され、活躍の場を広げている。
今回は、江戸の性風俗を語るうえで欠かせない27の用語をそれぞれにちなんだ春画とともに紹介。
「おおらか」という言葉で括られがちな江戸の性の善悪の機微や、当時普及していた迷信、習慣、流行グッズなどの実態を、時に実験を交えながら解き明かしていく。

 

      目次――春画で読むエロティック日本

      はじめに

第一章 身体の虚実

     陰痿 今も昔も勃たぬ男の悲哀は変わらず

     雁高 江戸の女性を虜にした極上の男根

     金玉 金玉に見る笑いと驚きの感性

     月水 月経にまつわる痛いニュースの数々

     癪 なぜか情事につながる原因不明の病

     春情 楽しそうに交わる女性たちの本音

     茄子陰門 女性の股から垂れ下がる肉

     半陰陽 男性器と女性器を持つ第三の性

     包茎 江戸時代はズルムケ至上主義

第二章 絶頂への道

     甘露 時代とともに変わるアソコのお味

     くじる 女陰を愛撫するは二本の指

     尻をする 名作を春画化する江戸のエンタメ

     素股 妥協の果てにたどりつく行為

     湯ぼぼ酒まら 江戸の”美味しい”組み合わせ

     猫なで ひとりで完結する至高の快楽

第三章 創造的な性具

     吾妻形 オナホで終わらない性と美の追求

     芋茎 勃ちが悪い男たちの救世主

     鶺鴒台 性具を売り出した江戸のマーケティング

     張形 江戸のメジャーアダルトグッズ

     封印 独占欲むき出しの凶悪アイテム

     りんの玉 時代が変わっても廃れないロングセラー

第四章 善悪の境界 

     いとこ同士は鴨の味 近親の交わりはセーフ化?アウトか?

     浦島太郎 春画の題材になった意外なワケ

     介添え 失敗の許されない「交わり」をサポート

     金の輪 解毒薬として広まった汚物にまつわる謎

     密男 江戸時代の不倫は命懸け

     やれ吹けそれ吹け 大繁盛した性の見世物小屋

主要参考文献

作品所蔵先一覧

 

春画ール:

1990年、愛媛県生まれ。学生時代に見た、葛飾北斎の「蛸と海女」で春画に目覚める。市井の春画ウォッチャーの視線で、春画の魅力や楽しみ方を模索する。2018年より「春画ール」の名で活動をスタートし、「現代人が見る春画」をコンセプトに、国内外への発信を続けている。著書に「春画にハマりまして。」(CCCメディアハウス)、「江戸の女性たちはどうしてましたか? 春画と性典物からジェンダー史をゆるゆる読み解く」(晶文社)、「春画の穴 あなたの知らない『奥の奥』」(新潮社)。

 

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