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安村敏信著「浮世絵美人解体新書」が届いた!

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アマゾンで注文した、安村敏信著「浮世絵美人解体新書」(世界文化社:2013年12月25日初版第1刷発行)が届きました。

 

「大浮世絵展・国際浮世絵学会創立50周年記念」(2014年東京・名古屋・山口三会場)の協賛企画だったようです。

 

安村敏信は1953年、富山県生まれ。東北大学大学院修士課程(日本美術史)修了。1979年より板橋区立美術館に勤務。 同館の館長を務めました。その安村の著作、「江戸絵画の非常識 近世絵画の定説をくつがえす」(敬文舎:2013年3月23日第1版第1刷発行)を読み、大胆な指摘に大いに刺激を受けました。

安村敏信の「江戸絵画の非常識 近世絵画の定説をくつがえす」を読む!

 

2011年5月に江戸東京博物館で開催された「五百羅漢 幕末の絵師狩野一信」展の関連企画として、シンポジウム「知られざる幕末の絵師 狩野一信」に参加し、安村敏信の風貌に僕は初めて接しました。安村と山下裕二と丁々発止の議論は、満員の会場を唸らせるものがありました。

 

やっぱり観るなら美人でしょ!

手タレ、ファッション、チラリズム…。

”世界選抜”で愉しむ「美人画」ワールド

 

浮世絵をくそ真面目に解説して、どうなる

楽しい訳がないじゃないか…

「あとがき」より

 

 

 

 

 

浮世絵本は数あれど、美人画に特化した本はそうそうありません。世界的にも珍しい男だらけの大都市・江戸で誕生した浮世絵は「美人が見たい」という渇望からスタートし発展していきます。美人画を通して見えてくるもの、それは日本人の嗜好つまり好みです。そして、それは現代のアイドルブームにもつながる源流といっても過言ではありません。肩の力を抜いて「世界選抜」の名画を鑑賞し、絵に描かれた背景を知れば、浮世絵の新しい愉しみ方が見えてきます。

目次
はじめにー浮世絵の愉しみ
第1章 ブロマイド 

 《コラム》人を描かなくても美人画
第2章 ヌードー 

 《コラム》あの世とこの世の美人競べ
第3章 ファッション 

 《コラム》絵をまとうように
第4章 ニュー・ハーフ 

 《美少年を探せ! ! 》
第5章 手タレ 

おわりにー鑑賞の常識を解き放つ

安村敏信:
1953年、富山県生まれ。東北大学大学院修士課程(日本美術史)修了。1979年より板橋区立美術館に勤め、「江戸狩野派の変貌」など江戸絵画の魅力を伝える展覧会を数多く企画してきた。「我ら明清親衛隊」「狩野派以外も大賑わい」といったネーミングもユニークな肩の力を抜いて鑑賞できる展覧会が多いのも特徴。2013年同館館長を退任。「江戸絵画の非常識」「もっと知りたい狩野派―探幽と江戸狩野派」「広重と歩こう 東海道五十三次」など、著書、共編著も数多い。現在、静嘉堂文庫美術館丸の内館長。

編集部からのコメント:
「浮世絵をクソまじめに解説して、どうなる」。最初の打ち合わせで著者の安村敏信先生が発した言葉です。思わず手を叩いて大笑いしました。まさに「待ってました! その言葉! 」という気持ちでした。安村先生は国際浮世絵学会の常任理事という、いわば浮世絵研究の世界の重鎮、オーソリティです。そうした方に洒脱な本を作りたい、とおっしゃっていただけるのですから、これは百人力、千人力。そもそも浮世絵は世界的にも珍しい男だらけの大都市・江戸の、男たちの慰めともいうべきものでした。いつの時代も「美人を見たい」気持ちに変わりはありません。美人画を通して江戸を知る、時代を感じる、そして現代と嗜好が実はよく似ていることに気づく……。そんな本を作りたい、と思って本書を刊行しました。どうぞお愉しみください。

 

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