「深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集」(マガジンハウス:2023年7月7日第1刷発行)を読みました。
川上未映子、12年間の軌跡。
雑誌Hanakoの連載エッセイ「りぼんにお願い」が
書籍化!
連載245回の中から厳選した、80のエッセイを収録。
新規書き下ろしとして、2011年から2022年まで、
1年ごとの「当時の自分と社会」についての振り返りエッセイ
どれだけ時間が過ぎても言葉にできないことが
それぞれの胸にあるのだと思う――川上未映子
2011年から2022年。小説『すべて真夜中の恋人たち』、『夏物語』、『黄色い家』を世に出し、さらには出産、育児、プロモーションやシンポジウムなど海外への渡航…。目まぐるしい変化の中で川上未映子さんは毎月、雑誌Hanakoでのエッセイ連載「りぼんにお願い」でそのときどきの喜びや悲しみ、悩み、読者へのエールを綴ってきました。「Hanako読者のことを想像しながら文章を書くことは、いつも、すごく楽しかった(中略)心と体も、移動するような気持ちになれた、暖かそうな、光がたまってる方面に」(あとがきより)。
メイクやファッションの悩みから、季節の移り変わり、社会の中での女性の変化について、ときにユーモラスに、ときに勇敢に、ときに暖かく、読者へと語りかけるように書かれたエッセイには、小説作品とはまた違った、著者自身の思いや12年間の変化が綴られています。
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「夏物語」
文春文庫
2021年8月10日第1刷
2022年5月25日第8刷
著者:川上未映子
発行所:文藝春秋