吉田修一の「ミス・サンシャイン」(文芸春秋:2023年1月10日第1刷発行)を読みました。
吉田修一の著作は、どちらかというと読んでいるほうです。
が、しかし、どうしてかここ最近は読んでいません。
「彼女は亡くなり、私は生きた」
鈴さんの哀しみが深く伝わって来ました。
作家の故郷への重いを
私は今、しっかりと受け止めたいです。
吉永小百合
僕が恋したのは
美しい80代の女性でした。
切ない恋に苦しんでいた大学院生の岡田一心は
伝説の女優「鈴さん」との出会いで、
本当のやさしさに触れた。
ラスト
一心は窓の外に広がる東京の夜景を見渡した。
鈴さん、あなたのことが好きでした。
鈴さん、あなたのことは忘れません。
鈴さん、そして佳乃子さん、
僕たちはあなた方のことは決して忘れません。
吉田修一:
長崎県生まれ。
1997年に「最後の息子」で、文學界新人賞
2002年に「パレード」で、山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で、芥川賞
2007年に「悪人」で、毎日出版文化賞、大仏次郎賞
2010年に「横道世之介」で、柴田錬三郎賞
2019年に「国宝」で、芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞
日本を代表する作家で、作品は英語、中国語、仏語、韓国語などに翻訳されている。
2016年より芥川賞選考委員
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