大林宜彦監督の「北京的西瓜」を観ました。
TUTAYAで借りてDVDで観ました。
大林監督がこのような映画を撮るとは、一種、驚きでした。
日中友好、掛け声だけで現実が伴っていないのが通常の姿ですが、この映画は、町場の八百屋さんですが、中国人留学生に対して支援し、店がつぶれるほどのめり込んでいて、頭が下がる思いです。ベンガルもよかったですが、奥さん役のもたいまさこが素晴らしい演技で、感動しました。
以下、KINENOTEによる。
解説:
ある八百屋夫婦と在日中国人留学生たちとの心暖まる交流を描く。林小利と久我山通原作の実話に基づいた映画化で脚本は石松愛弘が執筆、監督は「異人たちとの夏」の大林宣彦、撮影は「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」の長野重一がそれぞれ担当。
あらすじ:
船橋市郊外の青果業・八百春の主人の春三(ベンガル)は、李中山(呉越)という中国留学生と知り合ったことから、彼らの苦しい生活を見兼ねて、援助の手を差し伸べた。最初は軽い気持ちでやった春三だったが、次第にエスカレートしていきついには自らの生活までをも犠牲にしてしまうのだった。留学生たちは彼を「日本のお父さん」として慕うが、春三が忙しくなればなるほど、女房の美智(もたいまさこ)の負担は重くなり、挙句の果て店や家庭の危機にまで発展してしまった。「このままでは店が潰れてしまう!」と留学生たちは店を手伝うようになり、春三や美智は感涙にむせた。そして数年が過ぎ、中国に帰った李中山から国際電話が入り、彼らの招待で春三と美智は中国へ向かった。しかし、実話とは違い1989年に製作されたこの映画では、中国へ行くことはできなかったのだった。