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磯田道史の「日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで」を読んだ!

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磯田道史の「日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで」(中公新書:2022年11月25日初版、2022年12月25日3版)を読みました。

 

NHKBSプレミアムで放映している「英雄たちの選択」を毎回録画して観ています。わかりやすいドラマ仕立てで、またゲストがバラエティに富んで様々な人が出て意見を述べます。そして磯田さんももちろん自分の意見を述べます。放送時間もあり、必ずしも満足な番組になっているとは言えませんが、まあ、これはこれで面白い。

 

歴史には裏がある。歴史には闇がある。
知っているつもりの日本史も史料をもとに読みなおせば、新たな面が見えてくる。松永久秀が大悪人とされたのはなぜか、鼠小僧は義賊ではなかった?、最後の女性天皇はいかに譲位したか、孝明天皇の病床記録はなぜ漏れたのか――。戦国、江戸、幕末の驚きの真相が満載。忍者や忠臣蔵など馴染みあるテーマの実像や、疫病と日本人の闘いの歴史も明らかにした。大人気歴史エッセイの最新作。

目次

歴史には裏がある――まえがき

第1章 戦国の怪物たち
・大仏を焼いたのは松永久秀か
・久秀が大悪人にされた理由
・信長は「地球は球体」をひろめた
・明智光秀の出世術
・光秀登場の黒幕
・細川家に伝わる「光秀謀反」の真相
・信長の遺体の行方
・水攻めを許した毛利の事情
・比類なき戦国美少年と淀殿
・秀頼の実父に新候補
・潜入失敗、忍者もつらいよ
・家康がうけた外科手術
・家康の築城思想

第2章 江戸の殿様・庶民・猫
・三代・徳川家光の「女装」
・甲賀忍者も勤め人
・尾張藩主の連続死に迫る
・「幻の忍術書・間林精要」発見
・忍者のミッション・インポッシブル
・赤穂浪士の「吉良の首切断式」
・内匠頭の年賀状発見
・漫画で考える災害史、女性史
・女性の力で出来た藩
・「丹後ちりめん」の誕生
・江戸時代の猫寿命
・猫に「ミカンの皮」は毒
・カブトムシの日本史
・浦上玉堂と松平定信の接点
・江戸の「買春」価格は?
・江戸期のグルメ旅行
・座礁クジラは数千万円
・殿様の警護マニュアル
・鼠小僧は「義賊」にあらず
・「最後の女性天皇」の譲位
・大変だった譲位の儀礼
・梅の宴から生まれた「令和」
・新開発の退位儀式

第3章 幕末維新の光と闇
・西郷隆盛、闇も抱えた男
・幕末、公家の花見行
・「コメ日本の圏外」が育んだ発想
・京都へ単身赴任した仙台藩兵の日記
・松平容保と高須藩の謎
・孝明天皇の病床記録
・龍馬の遺著か、『藩論』の発見
・「薩長密談の茶室」を救う
・日本人チョンマゲのやめ方
・修学旅行の始まり
・もみじ饅頭と伊藤博文

第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ
・ねやごとにも自粛要請
・感染楽観で繰り返した悲劇
・身代潰した「給付なき隔離」
・感染症から藩主を守る
・「サミット・クラスター」の韻
・疫病下の粋な人助け
・疫病史に照らせば中盤か
・最古のマスク広告か
・「江戸マスク」開発者二人の末路
・江戸時代に「オミクロン」?
・口と鼻でたどる日本文化史
・西日本で地震連動の歴史
・京都の震災復興、公家の苦闘
・正常性バイアスは怖い

主要人名索引

 

磯田道史:
1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、2016年4月より国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)、『無私の日本人』(文春文庫)、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、日本エッセイストクラブ賞受賞)など著書多数。

 

過去の関連記事:

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森田芳光監督の「武士の家計簿」を観た!

 

朝日新聞:2023年1月21日


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