佐藤正午の「書くインタビュー５」（小学館文庫：2022年11月9日初版第1刷発行）を読みました。もちろん、「書くインタビュー１」から「４」まで読んでますが…。
以下は、「書くインタビュー１」のカバー裏に載っていたものです。
「これは、直接会って言葉をやりとりするのではなくて、メールを用いたインタビューです。いままでどおりに質問しようとしても、なかなかそうはいかない。こちらもいままでどおりに答えようとしても、そうはいかない。質問も回答も手間をかけて文章にしなければならないからです」。すなわち、
「書く」ことに特化した異色の文章読本。
そうか、「文章読本」として読めば、一応理解できます。
ケイリンの話が多いのには、辟易しましたが…。
「書くインタビュー１」が2015年6月10日。今回購入した「書くインタビュー5」が2022年11月9日、なんと7年も続いているんですね。
本書のプロフィール（「書くインタビュー5」の巻末より）
本書は、「きらら」2019年3月号から2020年10月号、「WEBきらら」2020年11月号から2021年2月号に掲載された「ロングインタビュー小説のつくり方」をまとめた文庫オリジナルです。
オオキくんの質問。
小説の地の文で、登場人物たちの名前をそれぞれ何て呼ぶ（書く）のか、どんなふうに決めているんでしょうか？
そんなこと訊くか？ 正月から。
正午さんすこし太りました？ から、正午さんはなんでみんなから正午さんて呼ばれてるんですか？ に行って、そこから小説の地の文に飛ぶか？
訊かれたほうが戸惑うわ。こんなのすぐには対応できないわ。こっちはまえもって返信メールの書き出し用意してたわけだし、それで安心しきって、まだ正月気分抜けきらないし、ほんと質問見てタマげたわ。嫌がらせかと思ったわ。
じわじわ攻めてくる「言葉遣いの革命」とは？ 連載の継続が幻に？ 作家がスクショで保存した名言の内容は？ 緊急事態宣言の渦中でも、気心が知れた編集者を相手に、名物作家の”素の顔”がにじみ出る往復メール集。
佐藤正午：
1955年長崎県生まれ。1983年「永遠の1/2」で第7回すばる文学賞を受賞。2015年「鳩の撃退法」で第6回山田風太郎賞を受賞。2017年「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞。そのほかの著書に、「Y」「ジャンプ」「きみは誤解している」「小説の読み書き」「５」「アンダーリポート/ブルー」「身の上話」「花のようなひと」など。
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