普段は観ないのに、「無言館」をやるというので、観ちゃいましたよ。日本テレビの、24時間テレビ45スペシャルドラマ「無言館」でした。はっきり何時から始まるのか書いていないので、まあ、これも手でしょうが、必要もないのに何時間も録画してから観ました。
以下、ホームページより
戦争で亡くなった画学生の絵を集めた美術館「無言館」設立のために尽力した男を描いたスペシャルドラマ「無言館」が、8月27、28日に日本テレビ系で放送されるチャリティー特番「24時間テレビ45 会いたい!」内で放送される。劇団ひとりさんが、地上波ドラマでは初の監督兼脚本を担当し、浅野忠信さんが主演を努めるヒューマンドラマだ。
「無言館」は長野県上田市に実在する美術館。窪島誠一郎(くぼしま・せいいちろう)さんが集めた戦没画学生の絵が展示されており、戦争を語り継ぐ場所となっている。ドラマでは、浅野さんが窪島さんを演じ、「無言館」の設立のために全国各地の遺族の元を訪れるが、建設費の問題や遺族からの非難などの壁にぶつかる。さまざまな困難と葛藤を乗り越え、感動の奇跡が待っていた……というストーリーが展開される。
浅野さん演じる主人公の窪島に多大な影響を与え、戦没画学生の絵を集めるために、共に全国各地を駆け巡る良きバディーでもある洋画家の野見山暁治を寺尾聰さんが演じるほか、戦没画学生の遺族・恋人役で大地康雄さん、笹野高史さん、でんでんさん、由紀さおりさん、檀ふみさんが出演。窪島の友人の美術商役で皆川猿時さん、古くなった絵を修復する絵画修復家役に渡辺真起子さんと、実力派俳優陣がそろう。
さらに若手キャストとして、ジャニーズJr.の人気グループ「IMPACTors(インパクターズ)」の影山拓也さんが本作でドラマ初出演を果たすほか、八木莉可子さんも出演。戦争に向かう最後の最後まで恋人の姿を描き続けた戦没画学生・日高安典と、そのモデルとなった恋人・雪江を演じる。
24時間テレビ45スペシャルドラマ「無言館」日本テレビ
24時間テレビ45スペシャルドラマ 無言館|日本テレビ (ntv.co.jp)
窪島誠一郎の「父 水上勉」を読んだときに、以下のように書きました。
窪島誠一郎のことを最初に知ったのは、もちろん「無言館」でした。それが「日曜美術館」が先だったのか、「無言館ノオト」(集英社新書:2001年7月22日第1刷発行)が先だったのか、はっきりしませんが、それはどっちでもいいことです。「信濃デッサン館」と「無言館」を見に行ったのは、秋も深まり、林檎がたわわに実る2009年11月のことでした。若き日の自伝的な作品「明大前」物語を読んで、同じ世田谷区の住民として妙な親近感を抱きました。今でも明大前には時々行き、「キッド・アイラック・ホール」の前も通ります。「キッド・アイラック」とは、「喜怒哀楽」から来ていることは言うまでもありません。
(その後、「無言館」には、もう一度訪れています)。
窪島誠一郎:
1941(昭和16)年東京生まれ。信濃デッサン館・無言館館主、作家。印刷工、酒場経営などを経て、1964(昭和39)年、東京世田谷区に小劇場運動の草分けとなる「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。1979(昭和54)年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する「信濃デッサン館」を、1997(平成9)年、同館隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を設立。「父への手紙」「『明大前』物語」(筑摩書房)、「信濃デッサン館日記」「無言館の坂道」「雁と雁の子」(平凡社)、「無言館ノオト」「石榴と銃」「鬼火の里」(集英社)、「無言館への旅」「高間筆子幻景」(白水社)、「粗餐礼讃」(芸術新聞社)など著書多数。第46回産経児童出版文化賞、第14回地方出版文化功労賞、第7回NHK地域放送文化賞を受賞。2005()平成17年、「無言館」の活動で第53回菊池寛賞受賞。
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