野坂昭如原作、日向寺太郎監督の「火垂るの墓」をDVDで(再び)観ました。
以下、再掲
毎年毎年、今年こそはと思っていましたが、なかなか観るまでにはいかず、やっと先日観ることができました。そのきっかけは、「火垂るの墓 原点の防空壕 野坂昭如さんが妹と過ごした地」という朝日新聞の記事(2016年12月2日)でした。
録画しておいたのは、以下の番組です。
プレミアムシネマ「火垂るの墓」
8/10(水) 1:00PM(1H41M) NHKBSプレミアム
以前、野坂昭如の「文壇」を読んだ時に、以下のように書きました。
元祖プレーボーイ、いつも黒メガネをかけていました。「焼け跡闇市派」「心情三派」など、キャッチコピーも、テレビ界で育ったのでお手のものです。でも今思うと、初期の数冊を除いて、僕は書かれた野坂の作品はほとんど読んでいませんでした。1930(昭和5)年生まれ。旧制新潟高校を経て、早大文学部仏文科中退。63年「エロ事師たち」を発表、流行作家となります。1967年に「火垂るの墓」、「アメリカひじき」で直木賞受賞しました。この「文壇」では泉鏡花文学賞を受賞しています。「火垂るの墓」は 1945年の神戸を舞台に戦災孤児となった兄妹の姿を描いた作品。後にスタジオジブリによって映画化され、2005年にはドラマ化もされています。
日向寺太郎監督の実写版「火垂るの墓」は、2008年の作品です。松田聖子の清楚な感じが良かったですね。松坂慶子のおばさんは、ひどい人に描かれています。子役二人の演技が素晴らしい。
シネマトゥデイには、以下のようにあります。
解説:
野坂昭如の原作で1988年にアニメ映画化されている『火垂るの墓』を、新たに実写映画化。戦争映画を多数遺した黒木和雄の企画を受け継ぎ、『誰がために』の日向寺太郎がメガホンを取った。戦渦の中で苛酷な運命を迎える兄妹の姿を通し、戦争が市井の人にもたらす悲惨さを真っすぐに描く。2人をいじめるおばと空襲で亡くなる母親に、それぞれ松坂慶子と松田聖子がふんし、従来のイメージとは異なる役に挑戦。幼い兄妹を演じる吉武怜朗と畠山彩奈の無垢(むく)な演技が涙を誘う。
あらすじ:
1945年、神戸の街を大空襲が襲う。清太(吉武怜朗)と節子(畠山彩奈)は空襲で母親(松田聖子)を亡くし、西宮に住むおば(松坂慶子)の元に身を寄せる。しかしおばは兄妹に対して冷たい仕打ちをし、それは次第に度を越していく。そのため、2人はおばの家を出て防空壕でひっそりと暮らすことにした。悲惨な飢えに耐える2人を楽しませるのは、ほたるの明かりだけだった。
朝日新聞:2016年12月2日
火垂るの墓 原点の防空壕
週刊新潮:平成14年5月2・9日
ゴールデンウィーク特大号
現代語訳 四畳半襖の下張
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