新宿武蔵野館で、今村夏子原作、森井勇佑監督の「こちらあみ子」を観てきました。原作は今村夏子の「こちらあみ子」。森井勇佑監督は、大森立嗣監督の助監督を務めてきた。本作で監督デビュー。今村夏子は「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞。
下は、武蔵野館の飾りつけ。
今村夏子の「こちらあみ子」は、2020年1月、約一か月半、国立医療センターに入院していた時に読んだものです。従って、記事も荒っぽい。
ちなみに、今村夏子の「星の子」は、読んでから、映画も観ました。監督は僕のイチオシ、大森立嗣監督です。
今村夏子の小説は、まあまあ読んでる方です。今村夏子の「こちらあみ子」は解釈の難しい小説でしたが、映画になるとますますその難しさが出てきます。子どもの心を理解するのは本当に難しい。広島弁は、今村夏子の実体験をもとにしているという。父役の井浦新、母役の尾野真千子、残念ながら力量を十分発揮できないままに終わった感があります。
応答せよ、応答せよ、こちらあみ子!
「おばけなんてないさ」あみ子が何度も歌っています。
【歌詞付き】おばけなんてないさ【キングレコード キッズ・ベビー・保育音楽専門サイト「すく♪いく」】 - YouTube
以下、KINENOTEによる。
解説:
『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞した今村夏子が第26回太宰治賞&第24回三島由紀夫賞を獲得したデビュー作を、オール広島ロケで映画化。少し風変わりな小学5年生のあみ子。彼女のあまりに純真無垢な行動が、周囲の人たちを否応なしに変えていく。監督は、大森立嗣監督作「タロウのバカ」などで助監督を務めてきた森井勇佑。本作で監督デビューを果たした。主人公のあみ子はオーディションで選ばれた大沢一菜が演じ、父役で「劇場版 殺意の道程」の井浦新が、母役で「茜色に焼かれる」の尾野真千子が出演。滑稽でいてどこか愛おしい人間たちの有り様を描く。
あらすじ:
広島に暮らす小学5年生の女の子・あみ子。ちょっと風変わりなあみ子は、優しいお父さん、一緒に遊んでくれるお兄ちゃん、書道教室で教えておりお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君など、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。そんなあみ子のあまりに純真無垢な行動は、周囲の人たちを否応なしに変えていき……。
今村夏子:
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題し、同作と新作中編「ピクニック」を収めた「こちらあみ子」で2011年に第24回三島由紀夫賞を受賞。2017年、「あひる」で第5回河合隼雄物語賞、「星の子」で第39回野間文芸新人賞、2019年「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞。他の著書に「父と私の桜尾通り商店街」。著作に「冬の夜」「木になった亜紗」「ある夜の思い出」。
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朝日新聞:2022年7月9日