工藤庸子の「大江健三郎と晩年の仕事」が届きました。
直接のきっかけは、朝日新聞の記事によります。
すぐにアマゾンに注文し、次の日に届きました。
仏文学者の工藤庸子が大江健三郎の晩年の六つの長編を取り上げて論評したものです。本棚を見たらこの六つの長編、すべてありました。購入時に読んではいますが、果たしてどれだけ憶えているか?
工藤庸子が大江健三郎を評しようと思ったのは「晩年様式集」を読んだ直後だったという。「この小説は世界文学の枠組みで語らなければいけない。しかも女性がテーマ。私しかいないじゃん、と思ったのです」。凄い自信、読むのが楽しみです。
本の帯には、以下のようにあります。
ノーベル文学賞受賞後、大江健三郎ほど多くの、そして並外れて優れた傑作を書き続けた小説家はいない。いったい、この底知れない創作力の根源には何があるのか。大江文学に魅了されたフランス文学者が、「女たち」の声を手がかりに、精緻な「読み直し」で大江=世界文学の先見性と深淵に迫る、力作長篇評論!
朝日新聞:2022年5月11日
取り上げられた六つの長編
すべて僕が持っている本です。
まとまって本棚にありました。
「取り替え子」
2000年12月5日第1刷発行
「憂い顔の童子」
2002年9月25日第1刷発行
「さよなら私の本よ!」
2005年9月29日第1刷発行
「﨟たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ」
2007年11月20日発行
「水死」
2009年12月17日第1刷発行
「晩年様式集」
2013年10月24日第1刷発行