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Channel: とんとん・にっき
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クァク・キョンテク監督の「痛み」を観た!

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主人公を難病で治らないという設定は、映画ではよくある話ですが、この映画はその設定が一風変わっています。幼い頃の交通事故で家族を亡くし、その後遺症から痛みを感じなくなってしまい、なおかつ味覚や皮膚感覚、また涙を流すことさえも出来なくなってしまったという主人公。一方、そのお相手の女性も僅かな傷や出血が致命傷となる血友病患者という女性です。まあ、この二人が出会って愛を育むうちに胸の奥に“痛み”を感じるようになる、というラブストーリーです。


ナムスン(クォン・サンウ)は、自らの体を痛めつけて、相手を脅して借金を取り立てる日々を送っていました。そんなある日、ナムスンは取り立て先でドンヒョン(チョン・リョウォン)という女と出会います。ドンヒョンは街の一角のフリーマーケットで手作りのアクセサリーを売って、死んだ父親の借金を返しています。ナムスンの脅しにも、ドンヒョンは負けじと食ってかかります。一方、ドンヒョンもいつも傷だらけの顔をしたナムスンを痛々しい目で見るようになります。家がないドンヒョンはやがて、ナムスンと同居を始めます。ドンヒョンはナムスンの事故のいきさつを、ナムスンはドンヒョンが僅かな痛みや出血が致命傷になる血友病患者だと知ります。


ナムスンとドンヒョン、ふたりは互いの“痛み”を知って相手への愛を深めていきます。しかし、ドンヒョンの病気が悪化し高額の治療費が必要になります。自分のために苦しむナムスンを見て、ドンヒョンは別れを告げます。 同じ頃、ナムスンの兄貴分のボンノは、妻が多額の借金をした組織の会長から、再開発事業に反対する住民側や世間を黙らせるために犠牲者を出せ、という危険な仕事を強要されます。ナムスンは、ビルの屋上から飛び降りる決心をします。


クォン・サンウは、ドラマ「天国の階段」にチェジウと出ていて、押しも押されぬ大スターです。家人が観ていたので、僕も顔は覚えています。チョン・リョウォンは、「私の名前はキム・サムスン」に出ていたようですが、これも家人が観ていたので僕も観ていましたが、ちょっと僕の記憶から抜け落ちています。が、しかし、いつも野暮ったい恰好のヤクザのチンピラ役という暗くなりがちなクォン・サンウに対して、血友病患者であるにもかかわらず明るく振る舞うチョン・リョウォンが、存在感もあり素晴らしい。チョン・リョウォンは「一人は無痛症で一人は血友病という、対極にあるふたりの男女ナムスンとドンヒョンの話が面白いと思いました。無感覚と鋭敏過ぎるふたりの出会いがどのように描かれるかに興味を抱きました」と語っています。


以下、とりあえずシネマトゥデイより引用しておきます。


チェック:事故によって家族と痛みを感じる感覚を失った男が、愛の痛みに苦しむようになるプロセスを描く韓国の感動ドラマ。殴られ屋をやりながら借金の取り立てをする孤独な主人公を、テレビドラマ「天国の階段」などで日本でも人気のあるクォン・サンウが熱演。『友へ チング』などのクァク・キョンテクがメガホンを取り、テレビドラマ「私の名前はキム・サムスン」のチョン・リョウォンが血液の難病にかかったヒロインを演じる。病と孤独に苦しむ二人の男女が、心を通わせる過程を丁寧に紡ぎ上げた切ないストーリーが胸を打つ。

ストーリー:交通事故で家族を失い、後遺症で痛みを感じなくなったナムスン(クォン・サンウ)。自らの体を痛めつけて、相手を脅して借金を取り立てる日々を送っていた。そんなある日、ナムスンは父の借金を抱えたドンヒョン(チョン・リョウォン)と出会う。家のないドンヒョンと暮らすことにしたナムスンは、血友病を患いながらも明るく生きるドンヒョンに惹(ひ)かれ始めるが……。


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「痛み」公式サイト





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