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古典百名山 平田オリザが読む 太宰治「津軽」!

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「ハイジのブログ」のハイジさんのブログにこんな記事が!

お・と・な の本

 

昨日の朝日新聞

待ちに待った土曜の読書欄

こんなのがあったよ

 

そうです、
太宰治の「津軽」です。
ハイジさんの記事はこうです。

 

太宰治の作品はいろいろあれど

大人は「津軽」を一番にもってくると

おほほほ 実はわたくしも 

この前そう書いたんざんすのよ

6月と言えば

 
朝日新聞:2021年11月20日
 
平田は、以下のように言う。
1947年に「斜陽」が大ヒットし、その後「人間失格」が彼の代名詞となってしまったために、デカダンス(退廃)の印象が強いが、大人の太宰ファンは、この「津軽」を代表作にあげる人も多い。・・・なかでも本作は、大宰の根底にある優しさとユーモアを余すところなく発揮している。・・・刊行は1944年。戦局が厳しさを増す中で、太宰はふるさと津軽を訪ねる。そこで出会う多くの人々は、かつて太宰が育った家の使用人たちだった。その邂逅の一場面一場面は、どれをとっても切なく美しい。・・・最終盤、子守であったたけとの再会は、太宰文学の中でも際立って清廉な瞬間だ。
 
僕も過去に、こんな記事を書いてました。
 

昨年暮れに、人から薦められて太宰治の「津軽」を読みました。その人は、テレビ番組BS-2の「名作平積み大作戦」という番組の「ぶらりと旅に出てみたい人にオススメの名作」というコーナーで、作家の高橋源一郎がこの「津軽」を取り上げて、「あなたは帰りたい故郷がありますか?私にはあります。それは太宰治の『津軽』です」と、上手にプレゼンテーションを行っていたので読んでみたということでした。僕は、太宰治の作品はいろいろ読みましたが、この「津軽」という作品は紹介されて初めて知りました。「津軽」は昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され、3週間に渡って津軽を旅行したときの記録、作者36歳の時の作品です。「斜陽」や「人間失格」が最も有名だが、彼の本質を一番よく顕わしているのは「津軽」である、と亀井勝一郎は文庫本の解説で述べています。

 

200ページちょっとの文庫本、これなら簡単に読めそうだと思い、なんの先入観もなく読み始めたのですが、延々と続く津軽の紹介記事には、正直言って読み進めるのはうんざりする思いでした。しかし、最後の最後にクライマックスはありました。第5節「西海岸」の小泊で、幼年時代の乳母であり育ての親の「たけ」と、30年ぶりに再会する場面です。実は第5節に入ってから読むのを止めていたのですが、そのすぐ後にたけとの再会の場面が控えていました。おこがましいですが、さすがは太宰治だ、と思い感動しました。

 

「修治だ」私は笑って帽子をとった。
「あらあ」それだけだった。笑いもしない。まじめな表情である。
・・・
平和とは、こんな気持ちの事を言うのであろうか。もしそうなら、私はこのとき、生まれてはじめて心の平和を体験したと言ってもよい。

 

過去の関連記事:

三鷹市美術ギャラリーで「太宰治」を観た!

高橋源一郎の「威張るな!」について

太宰治の「津軽」を読む!

猪瀬直樹の「ピカレスク―太宰治伝」を読んだ!

 

著者:太宰治

定価: 572円(本体520円+税)

発売日:2018年06月15日

 


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