Quantcast
Channel: とんとん・にっき
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

太田記念美術館で「河鍋暁斎 躍動する絵本」(前期)を観た!

$
0
0

「河鍋暁斎 躍動する絵本」チラシ

 

「太田記念美術館」外観

 

太田記念美術館で「河鍋暁斎 躍動する絵本」(前期)を観てきました。

 

2021年10月29日(金)~12月19日(日)

・前期:10月29日(金)~11月23日(火・祝日)

・後期:11月27日(土)~12月19日(日)

 

ホームページには、以下のようにあります。

 

幕末から明治にかけて、狩野派でありながら浮世絵も数多く描いた絵師、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい 1831~1889)。近年特に注目を集めており、全国各地の美術館で展覧会が開催され、さまざまな肉筆画や版画が紹介されています。しかしながら、暁斎の絵を一冊の本にまとめて出版した「絵本」というジャンルは、これまでほとんど注目されてきませんでした。本展では、人物や動物、妖怪などを躍動感あふれる筆づかいで描いた暁斎の絵本を大量に展示することで、「画鬼」と称された暁斎の知られざる神髄に迫ります。

 

河鍋暁斎「暁斎百鬼画談」

『北斎漫画』を超える!? 

知られざる河鍋暁斎の絵本の魅力

暁斎は葛飾北斎の『北斎漫画』を超えるほどの躍動感ある筆づかいで、『暁斎漫画』や『暁斎鈍画』、『暁斎酔画』など、数多くの絵本を刊行しました。暁斎の展覧会は頻繁に開催されていますが、冊子状である絵本は展示しづらいこともあり、これまでその一部しか紹介されておりません。本展では、暁斎の絵本を取り上げることで、まだまだ奥深い暁斎の魅力を掘り下げます。

 

総展示数420頁越え! 

尽きることのない暁斎のイマジネーション

本展では、『暁斎漫画』『暁斎鈍画』『暁斎酔画』『暁斎百鬼画談』など、暁斎の絵本の代表作を全頁展示いたします(※前期と後期で全頁展示替え)。本展で展示される絵本の頁総数は420頁越えという膨大な量となります。尽きることのない暁斎のパワーとイマジネーションに圧倒されることでしょう。

 

河鍋暁斎「暁斎鈍画」

人物、動物、妖怪 

ミクロな画面に凝縮された躍動感!

暁斎の絵本の魅力は、人物や動物、妖怪たちが、まるで踊っているかのように生き生きと描かれているところにあります。暁斎の絵本の大きさはA5サイズ(21×14.8㎝)以下。中には『ちくさの宝』のような見開きで9.5×13㎝という極小の絵本もあります。そんなミクロな画面に描写された、人物や動物、妖怪たちの躍動感あふれる表現にご注目ください。

 

河鍋暁斎「暁斎画譜」

 

河鍋暁斎「暁斎酔画」

見どころの作品

河鍋暁斎は骸骨を描くことを好んでおり、絵本の中にも頻繁に登場しています。医学書を参考にしたかのような正確な骨格の描写をしているだけでなく、背伸びをしたり踊ったりと、まるで生きているかのような躍動感あるユーモラスなポーズを取っているところが、暁斎ならではの味わいとなっています。表情も豊かに感じられ、にぎやかな笑い声が聞こえてきそうです。
 

河鍋暁斎「暁斎漫画」

 

「太田記念美術館」ホームページ

太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (ukiyoe-ota-muse.jp)

 

過去の関連記事:

太田美術館で「歌川国芳」(後期)を観た!

太田記念美術館で「歌川国芳」(前期)を観た!

太田記念美術館で「青のある暮らし―着物・器・雑貨」を観た!

太田記念美術館で「月岡芳年 血と妖艶」を観た!

太田記念美術館で「ハンブルク浮世絵コレクション展」(後期)を観た!

太田記念美術館で特別展「江戸園芸 花尽し」(前期)を観た!
太田記念美術館で「芳年―『風俗三十二相』と『月百姿』―」展を観た


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2506

Trending Articles