五島美術館で「館蔵 秋の優品展 桃山の華」が始まったので、そろそろ行こうかと思っていたところ、朝日新聞の「美の履歴書」で、「重要文化財 古伊賀水指 銘 破袋」が取り上げられていました。
最初、これを観た時はホント、笑っちゃいましたよ。なんだこれは。確かに圧倒されましたけど、完全な失敗作ですよ、これは。ところがそうじゃないんですよね。名前がまたいい。「破袋」ですよ。それが「お茶」なんですね。
高く評価したのは、武将茶人の古田織部。千利休の弟子で、利休の死後、「破調の美」を確立して天下一の茶人となったと、新聞の記事にはあります。僕はもう何度も五島美術館で「破袋」を観ています。茶道具取り合わせ展では必ず出ています。この不恰好な形といい、釉薬の味わいといい、その存在感が素晴らしい。
朝日新聞：2021年9月7日
以下、「五島美術館コレクション 茶道具」より
「重要文化財 古伊賀水指 銘 破袋」
桃山時代・16世紀後期
「黒織部沓形茶碗 銘 わらや」
桃山時代・17世紀初期
五島美術館コレクション
茶道具
平成10年（1998）12月5日初版発行
平成14年（2002）4月29日第2刷発行
平成18年（2006）12月12日第3刷発行
発行：財団法人五島美術館
「五島美術館」ホームページ
公益財団法人 五島美術館 (gotoh-museum.or.jp)
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