2月3日から2月6日まで、3泊4日の「上海格安ツアー」に行ってきました。実質的には観て回るのは2日間だけ、そしてその1日目は無錫や蘇州に行ったので、上海観光は残りの1日だけでした。その上海観光、「上海博物館」の見学が組み込まれていました。元々、格安ツアーなので、なんの希望もなかったのですが、この「上海博物館」は、望外の、思っていた以上に素晴らしい体験でした。見学時間は約1時間、観るべき者があるはあるはで、完全に時間の配分を間違えました。4階まで展示室があるのですが、1階の「中国古代青銅館」だけで、それでも駆け足でしたが、40分も使ってしまいました。
上海博物館は、質の高い中国古美術のコレクションを主とする博物館です。1952年に設立され、1996年には上海の中心地である人民広場のなかに新館が建てられました。新館は、中国古代の宇宙観、「天円地方(天は円く地は方形)」説に従い、方形を土台にした円柱形の建物になっています。現在、100万点近くに達した所蔵品のうち、重要文化財は13万点におよびます。コレクションは、青銅器、陶磁器、書画が優れていますが、ほかに玉器、象牙、漆、家具、甲骨、印章、貨幣および中国各民族の伝統工芸品などを、それぞれ21部門に分類して展示されています。
各階の構成は以下の通りです。
1階 中国古代青銅館
中国古代彫刻館
2階 中国古代陶磁器館
暫得楼陶磁器館
3階 中国歴代絵画館
両塗軒書画室
中国歴代印章館
中国歴代書蹟館
4階 中国少数民族工芸館
中国古代玉器館
中国明清家具館
中国歴代貨幣館
シルクロード中央アジア古銭室
1階 中国古代青銅館
1階 中国古代彫刻館
2階 中国古代陶磁器館
3階 中国歴代絵画館
4階 中国少数民族工芸館
4階 中国明清家具館
「上海博物館(日本語版)」
図録
監修:陳燮君
責任編集者(上海):王運天 劉婕
2008年6月初版、2008年6月北京第1刷発行