東京藝術大学大学美術館で「法隆寺 祈りとかたち」を観てきました。
法隆寺とは
法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建された日本を代表する古刹です。その歴史は、仏教の振興に力を尽くした太子への篤い信仰とともに発展し、約1400年の間受け継がれてきました。建物は、金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍からなり、平成5年(1993)には、現存する世界最古の木造建築群として、日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されています。また、法隆寺に伝わる文化財は数万点にも及び、美術工芸品においては、国宝20件、重要文化財125件を有しています。
法隆寺における太子信仰
聖徳太子は、日本における仏教の本格的な受容者として、平安時代には太子自身が崇敬の対象とされるようになりました。そのため多くの太子の像が絵画、彫刻に描かれてきました。中でも多く取り上げられたのが、2歳、16歳の姿です。2歳像は東を向いて合掌、「南無仏」と唱える姿に、また16歳像は、父用明天皇の病気平癒を願い、柄香炉を手に執る姿に表されています。このほか7歳像、水鏡を用いて自分の姿を描いたとされる水鏡御影などが単独像としてあるほか、聖徳太子絵伝には生涯を通じてその重要な事績が取り上げられてきました。
この展覧会の「見どころ」は、以下の通りです。
その1 法隆寺の至宝を総合的に紹介する、東京では20年ぶりの大規模な展覧会。
その2 法隆寺金堂(国宝)から国宝・毘沙門天、国宝・吉祥天が出陳。
その3 飛鳥後期の至宝・金堂壁画を、貴重な模写で再現。
その4 岡倉天心にはじまる東京藝術大学との関わりをひもとく。
その5 近代美術の大家による法隆寺を主題とする絵画・彫刻を紹介。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第1章 美と信仰―法隆寺の仏教美術
第2章 法隆寺と東京美術学校
第3章 法隆寺と近代日本美術
第1章 美と信仰―法隆寺の仏教美術
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第2章 法隆寺と東京美術学校
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第3章 法隆寺と近代日本美術
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「法隆寺 祈りとかたち」
推古15年(607)、聖徳太子によって創建され、現存する世界最古の木造建築群としてユネスコの世界文化遺産に登録されるなど、日本を代表する古刹として、多くの人々から親しまれている法隆寺。こんたび、東日本大震災からの復興を祈念するとともに、新潟県中越地震復興10年という節目の年に、法隆寺に受け継がれる寺宝の数々を公開する展覧会を開催いたします。除災や国家安穏を祈って造られた金堂(国宝)の毘沙門天、吉祥天(いずれも国宝)をはじめ、飛鳥、奈良時代以降の優れた彫刻や絵画、色鮮やかな染織品を含む工芸など、時代を超えて受け継がれてきた仏教美術の精髄が出陳される貴重な機会となります。また、フェノロサや岡倉天心による明治期の調査を発端として、法隆寺所蔵の文化財保護と継承に携わってきた東京美術学校(現・東京藝術大学)の活動や、法隆寺を主題に制作された近代の絵画、彫刻も紹介します。
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東日本大震災復校祈念・新潟県中越地震復興10年
「法隆寺 祈りとかたち」
平成26年3月1日発行
編集:仙台市博物館
東京藝術大学大学美術館
新潟県立近代美術館
朝日新聞社
発行:朝日新聞社
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