美術の春、公募展は日本の文化。
国立新美術館で「88th国展」を観てきました。毎年、知人から案内を頂くので、5月の連休頃になると、観に行くのが恒例になってきました。「国画会」はかなり歴史のある団体で、過去には近代日本美術の先駆者として活躍した先達を輩出したようです。
いつも思うのですが、絵画・版画・彫刻・工芸・写真の分野で、これほどの労力を使って作品をつくり続けるモチベーションは一体どこから来るのか、ということです。たしかにひとつの歴史的な作品が生まれるのには、無数の無名の作品が存在し、必要なのでしょう。これほどの大量の作品を並べられると観る方も疲れますが、出す方はもっと心血を注いだ労力がかかっているのでしょうが・・・。
それはそれとして、こうしてブログを書いているのも、膨大な作品の山のなかから、自分の好きな作品の傾向を探るという意味では、観る価値があるかと思います。いずれにせよ、僕の好みは、絵画も彫刻も、抽象よりは具象の方が好きなようです。下に気になった作品を載せておきます。ほんの一部ですが・・・。
会場風景(彫刻部)
彫刻部
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絵画部
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「88th国展」
絵画・版画・彫刻・工芸・写真
案内はがき
会場:六本木国立新美術館
2014年5月1日(木)~5月12日(月)
主催:国画会
「国画会」の成りたち:ホームページより
1918年(大正7年)文展から自由な制作と発表の場を求めて、京都の青年日本画家・小野竹喬、土田麦僊、村上華岳、野長瀬晩花、榊原紫峰、入江波光らは在野としての「国画創作協会」をおこし、その通称を「国展」とした。
創立宣言・・・「各自ハ各自ノ自由ノ創造ヲ生命トス」
(要旨) 「芸術ノ創作ハ極メテ自由ナラザル可カラズ」
「本会ハ創作ノ自由ヲ尊重スルヲ以テ第一義トナス」
同協会は1925年(大正14年)土田麦僊と交流のあった梅原龍三郎を招き、さらに川島理一郎を加え第1部を日本画部とし、第2部として洋画部(現絵画部)を設置した(翌1926年が第1回国展に相当)。そして1928年(昭和3年)国画創作協会の解散に伴い、第2部は名称を「国画会」として独立し、通称の「国展」もそのまま継承した。草創期の国画会の果たした在野団体としての役割は、福島繁太郎の影響もあり、毎年のように諸外国の優れた作家たち(マチス、ボナール、ロダン、ブールデル、バーナード・リーチ、ルオー、モネ、ルノワール、シャガール、ピカソ、セザンヌ等々)を特別陳列して世に広く紹介したことが特筆される。この事は内部的に研鑽の資となったのは勿論、対外的にも海外作品に触れることの少なかった当時の美術界には非常に有益な企画でもあった。以後、絵画部に版画部・彫刻部・工芸部・写真部を加え、5部による美術団体として、戦争激化のためやむなく中止した1945年(昭和20年)を除き、毎年春期に都美術館にて「美術の春・国展」を開催し、2005年(平成17年)には79回展に至る。現在、国画会は創立精神である「創作の自由」をモットーに、個性を重視し多様化する表現様式と新しい世代にも呼応する総合美術団体として、広くファンの支持を得ている。なお、会の運営はすべて合議制である。
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