千葉市美術館で「光琳を慕う―中村芳中」を観てきました。観に行ったのは、4月14日です。
中村芳中、あまり聞き慣れない名前です。京都の細見美術館で、中村芳中の幾つかの作品を観たことを思いだしました。今回の展覧会でも、細見美術館からの作品が10数点、出されていました。“第3章芳中のいた大阪画壇”では聞き慣れない画家の名前がたくさん出てきました。府中市美術館で観た「三都画家くらべ・京、大坂をみて江戸を知る」の図録を見てみると、これらの画家が次々と出てきました。
さて、中村芳中、今回の目玉は、ぽってりしたほほえましい作品、「白梅図」といえます。
以下、続く
展覧会の構成は、以下の通りです。
第1章 芳中が慕った光琳―尾形光琳とその後の絵師たち
第2章 芳中の世界―親しみを招くのはほのぼの画
第3章 芳中のいた大阪画壇
第4章 芳中と版本―版で伝わる光琳風
第1章 芳中が慕った光琳―尾形光琳とその後の絵師たち
第2章 芳中の世界―親しみを招くのはほのぼの画
第3章 芳中のいた大阪画壇
第4章 芳中と版本―版で伝わる光琳風
「光琳を慕う―中村芳中」
中村芳中(?~1819)は江戸時代後期に大坂を中心に活動しました。最初は文人画風の山水や指頭画を描きますが、尾形光琳の画に傾倒し、たらし込みを駆使した作品を描くようになります。江戸へ下った芳中は享和二年(1802)『光琳画譜』を出版します。江戸琳派の祖として近年人気の高い酒井抱一が琳派風の作品を描き始めるのとほぼ同時期のことでした。その後芳中は大坂へ戻り、ぽってりしたかたちのほほえましい作品を多く残しました。芳中については『中村芳中画集』がすでに1991年に出版されており、2003年には細見美術館で芳中を取り上げた展示が行われています。今までの成果を踏まえて、芳中の世界に多角的に迫る展示を目指し、尾形光琳から中村芳中に至る琳派の画家、当時の大坂画壇の作品も併せて展示します。
*会期中に大幅な展示替えを行います。
展覧会チケット
千葉市美術館
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