「茨城県近代美術館で「常設展」等を観た!」とタイトルに書きましたが、前に書いた「フランス万華鏡」で、オノレ・ドーミエの「リトグラフ作品」と藤田嗣治の「小さな職業人たち」をこちらの方に追加しておきます。その他に、いわゆる「常設展」で展示してある作品をこちらに載せておきます。
ドーミエの作品は、国立西洋美術館や三鷹市美術ギャラリーで纏まって観たことがあります。また藤田の「小さな職業人たち」は、ポーラ美術館の油彩画ですが、Bunkamuraザ・ミュージアムで観ました。
三鷹市美術ギャラリーで「ドーミエとグランヴィル展」を観た!
「オノレ・ドーミエ版画展」
Bunkamuraザ・ミュージアム「レオナール・フジタ―ポーラ美術館コレクション」!
オノレ・ドーミエは19世紀半ばにパリを舞台に時代を象徴する作品を生み出しました。その視点を都市の社会風俗におき、翻弄されながらもしたたかに生きる都会人や労働者の姿を描きました。藤田嗣治は、19世紀になって台頭したブルジョワ階級とは対照的な、下層民や周縁的な人々の仕事、いわゆる「プティ・メテイエ」(しがない職業、職人仕事)の仕事に着目しました。連作「小さな職人たち」は、藤田の職人仕事に対する敬意、そしてパリという街への特別な思いが凝縮されています。
「フランス万華鏡」―パリ生活
オノレ・ドーミエの「リトグラフ」
藤田嗣治の「小さな職業人たち」
第1展示室
常設展―日本の近代美術と茨城の作家たちⅦ
茨城県は、横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山ら「五浦の作家」や、牛久沼のほとりに住み自然とともに生きる人々や動物たちを描いた小川芋銭などの日本画家、また、大正期に活躍した中村彝らの洋画家など、日本の近代美術の展開において重要な役割を果たした作家を多く生み出しております。現在、茨城県近代美術館では、このように歴史に名を刻んだ郷土作家をはじめ、国内の近現代美術の名品を中心に収集しております。当館ではまた、中村彝をはじめとする日本の多くの画家たちに大きな影響を与えた印象派など、ヨーロッパの美術作品も収集しております。日本の近代美術とともに、それらの西洋美術を鑑賞することにより、影響関係なども楽しんでいただけるものと思います。五浦の作家たちや小川芋銭の春に因む作品、小野竹喬の「武陵桃源」、安田靫彦の「源氏若紫」、安藤信哉の「早春」などをご紹介します。それぞれの作品から感じ取れる春をお楽しみください。
主な出品作家:
横山大観 安田靫彦 小野竹喬
黒田清輝 永瀬義郎 岡本太郎
日本画
油彩画
版画
彫刻
第2展示室
コレクション形成の物語5 水彩画、大集合!
茨城県近代美術館は、平成25年度に開館25周年を迎えました。所蔵作品展では、年間を通じてコレクションの成り立ちを振り返ってきました。最終回となる今回は、当館が誇る水彩画の数々をご紹介いたします。日本に水彩画が広まった明治時代から、他の画材と併用され多様な表現を見せる現代まで、多彩な水彩画の魅力をお楽しみ下さい。
主な出品作家:
浅井 忠 三宅克己 藤田嗣治 小出楢重
中西利雄 富田通雄 小堀 進 互井開一
堀井英男 鏑木昌弥 柳田 昭
「茨城県近代美術館」ホームページ