お花見が終わって、砧公園から東急田園都市線用賀駅まで、「いらか道(用賀プロムナード)」を通って帰りました。お天気もよく、時間もタップリあるので、いらか道の瓦で舗装してあるところに彫られている百人一首の和歌を詠みながら、のんびりと帰ってきました。もちろん、百人一首ですから百首ありますが、ここではほんの少しだけ、下に載せておきます。
人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は:後鳥羽院
我が袖は しほひに見えぬ 沖の石の 人こそしらね かわくまもなし:二条院讃岐
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ:寂蓮法師
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる:皇太后宮大夫俊
思ひわび さても命は ある物を うきにたへぬは 涙なりけり:道因法師
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守:源兼昌
春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそをしけれ:周防内侍
夜をこめて鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関は許さじ:清少納言
やすらはで寝なましものをさ夜更けて かたぶくまでの月を見しかな:赤染衛門
あらざらむこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな:和泉式部
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