ギャラリーくぼた別館で「すばる展 第4回」を観てきました。去年は案内をいただいたのですが、用事があって観に行けませんでした。発足当初は5人のメンバーでしたが、今年はなんと7人に増えていました。画家が何人かで1軒のギャラリーを借りて、協同で個展を開催するという試みです。前にも書きましたが、ギャラリーくぼた別館は、スキップフロアーになっているので、全館、なんとなくつながっているようで、なんとなくセパレートされているという、不思議な空間です。従って「すばる展」のような展覧会には、ちょうどいい展覧会場ということになります。
毎年案内をくれるのは関根恵一さん、古くからの友人です。奥さんもイラストレーターで、活躍しています。元々奥さんを通じて知り合った人です。二人は「ヤマセミ」「カワセミ」という名で、ホームページを開いていたりもします。そうそう、仲間と一緒に木場公園でバーベキューをやったり、紙飛行機を飛ばしたこともありました。銀座の教会のギャラリーで、お母様と「3人展」を開催したこともあり、5月にまた「3人展」を開くようです。
ギャラリーに入るとすぐに目に入るのが、山名和法の男っぽい迫力のある絵です。好きですね、こんな絵が、僕は・・・。片桐とみかの作品も凹凸を付けたもので、「接点―SYMPHONY―」は162×450cmの大きな作品でした。関根恵一の作品は、関根の人柄がよく出ている、穏やかで温厚な作品です。山崎仁の絵は、なんとブルールシートに絵の具を載せてそれを写し取ったものだという。この手法には驚きました。山崎は、今回特別に、ベルリンに住む6歳の女の子が描いた絵を展示しています。自分の気持ちにも通じるところがあると、山崎は言います。
山名和法
広島県呉市安浦町内海出身
1978~1985年 広島県美展出品
1987~2000年 現代童画会出品
1989年 現代童画会新人賞
1991年 現代童画会会友努力賞
1992年 現代童画会会友奨励賞
1996年 現代童画会会友努力賞
2004~2013年 東京展出品
2007年 東京展優秀賞
現在 東京展美術協会運営委員
財前みつこ
栃木県塩谷郡高根沢町出身
玉川大学文学部芸術学科卒
2004年~ 東京店出品
2011年 東京展優秀賞
2012年~ 東京店美術協会運営委員
「へのへのもへじ」にはいろんな顔があります。
いろんか顔を見ていると世界中のあっちこっちで
最初に文字を考えた人達を想います。
最初に米という草の実を剝いて茹でて食べたのは誰?
小麦を剝いて粉にしようとしたのは誰?
そして名前を持って、ご飯を食べるアタシが居るのね。
全ての先人に感謝です。
関根恵一
1959年 宮城県石巻市に生まれる
1983年 ヨコハマ風景美術祭横浜商工会議所会頭賞
1990年 KFSアートコンテスト旭通信社賞
1996年 KFSアートコンテストToo賞
2000年~ 関根恵一・恵子二人展
2005年~ 東京展出品
2008年 東京展奨励賞
2009年 東京展優秀賞
現在 東京展美術協会運営委員
散歩しながら見つけた、
光や風や空気など感じたものを描いています。
片桐とみか
1967年 埼玉県川口市出身
1988年 女子美術大学短期大学部造形学科卒業
2002年 川口市展覧会入選(同年、議長賞)
2003年 サロン・デ・ボザール入選
2005年~ 東京展出品
2009年 東京展奨励賞
2011年 WORK3000展大賞
個展「浮遊」(銀座 青樺画廊)
2012年 ガレリア・レイノ大賞展入選
フランス サロン・ドートンヌ入選
2013年 東京展優秀賞
現在 東京展美術協会運営委員
間宮千広
1960年 東京都杉並区出身
1983年 武蔵野美術大学油絵科卒
2005~2008年 日本アンデパンダン展出品
2005年~現在 東京展出品
(08年奨励賞、12年優秀賞)
2006年 素描展(スペースさとみの)
2010年 個展(KEY Gallery & 青樺画廊)
他 グループ展
現在 東京展美術協会会員
石田広夫
和歌山県出身
1991~1998年 関西新制作展出品
第47回新作家賞受賞
1991~1993年 西宮市展洋画・写真部門出品
第43回洋画部門奨励賞受賞・写真部門佳作賞受賞
第44回写真部門西宮市大谷記念美術館賞受賞
1995~1997年 新制作展出品
[以上、石田博隆の名で出品]
2006年~ 東京展出品
第35回東京展優秀賞受賞
現在 東京展美術協会運営委員
デカダンの美を追求して、制作しております。
生や死という感覚的対象を記号化し、
精神的事象を現出させる力を、物的対象に変化させて
表現しております。
山崎仁
1961年 長崎県諫早市出身
1983年 日本大学理工学部建築学科卒業
1987年 文化学院夜間美術科中退
1986~1999年 自由美術展出品(東京 上野)
1999年 自由美術展佳作賞
1988年~現在 東京展出品(東京 上野)
2005年 東京展優秀賞
2013年 東京展賞
現在 東京展美術協会運営委員
やみくもに描いた時に現れる奇跡。
目的など持つこともなく、
己から遠く離れられたときに、なにかが見える。
特別出品
NINA(ニーナ)
ドイツ、ベルリンに住む6歳の女の子が描いた絵。
思いのままに描くこと。
山崎仁は、自分の気持ちに通じると、今回展示した。
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