青山スパイラルで「TAPE TOKYO」を観てきました。事前に小さな写真を数枚、どこかで見てはいたのですが、まったく予想に反した、というか、予想をくつがえす「作品」でした。あのスパイラルの空間を埋め尽くしはびこっているアメーバ?、のような印象を受けました。
これが中に入れるという。子供数人は入っていました。残念ながら僕は中に入るのは遠慮したので、中での空間体験はできませんでしたが、外から見るだけでも驚きの連続でした。なんといってもその形状が何とも言えず素晴らしい。まさに「スパイラルに寄生する巨大な繭」です。
なおかつ驚いたのは、この作品を造りあげている材料です。なんとビニールテープ、だそうです。作品を触ったり叩いたりしましたが、これがけっこう固く、人が入っても壊れないのですから、かなりの構造体だといえます。どうやって作ったか、興味のあるところです。
青山生図専門学校のインテリア工学科の学生さんが制作過程に参加したという。
また「子連れアート鑑賞日記」に、制作過程の写真が載っていました。
スパイラルガーデン「NUMEN / FOR USE Exhibition 『TAPE TOKYO』」を観てきました。
*ARアプリをダウンロードし、紙面にスマートフォンをかざすと、ビニールテープの繭が成長していく過程が見られる、という。
「TAPE TOKYO」2013.11.18Mon.―12.4Wed.
NUMEN/FOR USE[ヌーメン/フォーユース]は、舞台芸術、インダストリアルデザイン、空間デザインや実験的インスタレーションまでさまざまな分野で活躍するクロアチア、オーストリアに拠点を置くアーティスト集団です。本展では彼らの代表作であるビニールテープを幾重にも巻きつけて作られる巨大な「TEPE INSTALLATION(テープインスタレーション)」を日本初展示します。ダンサーの動きの軌跡が造形表現となるダンスパフォーマンスから生み出された本作品は、いまでは鑑賞者が実際に中に入って空間を体験できるインタラクティブアートとして、そしてサイトスペシフィックなパブリックアートとして、世界各国で園姿を現しています。ビニールテープという工業製品から作られたとは思えない、あたかもひとつの巨大な生命の存在を意識させるほどの有機的なフォルムを持った本作品を、五感のすべてを遣ってお愉しみください。
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