太田記念美術館で「深掘り!浮世絵の見方」を観てきました。
浮世絵を鑑賞する際、皆さんはどのような点に注目するでしょうか? 浮世絵の多くは木版画として作られていますので、浮世絵師の筆づかいはもちろん重要ですが、木の 板を彫る彫師や、紙に絵具を摺る摺師たちの卓越したテクニックを知っておくと、作品をより深く堪能 することができます。また、作品の保存状態や、絵の中に記されている文字など、制作の裏側が見えて くる鑑賞の「ツボ」がいくつもあります。 本展では、まずは押さえておきたい初歩的な視点から、浮世絵マニア向けのディープな視点まで、さ まざまな浮世絵の見方を深掘りします。浮世絵をもっと深く楽しみたいという方、ぜひご覧ください。
世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。波の動きを捉えた北斎 の観察眼はもちろん、鮮やかな青い絵具や、その絵具を紙に摺る摺師のテクニックなど、浮世絵を鑑賞 する上での見どころが詰まっています。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を筆頭に、北斎や広重、歌麿 たちの名品の「ワザ」を深掘りします。
浮世絵の多くは木版画で出来ていますので、同じ作品がたくさん存在していることになります。しか し、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形など、同じ作品でも細かいところにさまざま な違いがあります。摺りによる細かな違いを深掘りします。 絵の隅にある小さな余白。絵の中に記された謎の記号。言われても気がつかないようなわずかな場所 に、浮世絵の制作の背景や保存状態が分かるような手がかりが隠されています。浮世絵に詳しい方でも あまり意識することのない、浮世絵のマニアックな知識を深掘りします
本展の見どころ
1 北斎のグレート・ウェーブを深掘り!
世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。波の動きを捉えた北斎の観察眼はもちろん、鮮やかな青い絵具や、その絵具を紙に摺る摺師のテクニックなど、浮世絵を鑑賞する上での見どころが詰まっています。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を筆頭に、北斎や広重、歌麿たちの名品の「ワザ」を深掘りします。
2 鑑識眼が試される?摺りの違いを深掘り!
浮世絵の多くは木版画で出来ていますので、同じ作品がたくさん存在していることになります。しかし、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形など、同じ作品でも細かいところにさまざまな違いがあります。摺りによる細かな違いを深掘りします。
3 マニアックな知識を深掘り!
絵の隅にある小さな余白。絵の中に記された謎の記号。言われても気がつかないようなわずかな場所に、浮世絵の制作の背景や保存状態が分かるような手がかりが隠されています。浮世絵に詳しい方でもあまり意識することのない、浮世絵のマニアックな知識を深掘りします。
目次
はじめに
第1章 深掘り!グレート・ウェーブ
第2章 深掘り!浮世絵版画の作り方
第3章 深掘り!浮世絵の「線」
第4章 深掘り!摺りの違い
第5章 深掘り!浮世絵の「端」
第6章 深掘り!浮世絵の文字
第7章 深掘り!江戸の暮らし
※摺りによって線や色が異なる
※橋の下の空の色を修正
休館のお知らせ
2024年1月~3月は改修工事のため休館いたします。
「太田記念美術館」ホームページ
太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (ukiyoe-ota-muse.jp)
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