テレビ東京で、シャローン・ストーンの「グロリア」を放映していました。NHKBS伊賀あいでは珍しいことです。ビデオに録って”再び”観ました。
下に載せるのは、2006年1月23日の、17年前の記事です。
いま思うと、だいぶ観た印象が変わっていました。記事の書き方も違っていますし、映画を見た感想もずいぶん違っています。映画のチラシだけで、画像が一枚もありません。主演があのシャロン・ストーンなのに…。ということで、下に映画の画像を追加しておきます。
実は、名画の誉れ高いジョン・カサヴェテス監督とジーナ・ローランズ主演の「グロリア」、その後たしかに観ているんですが、なぜかブログに書いていませんでした。(出てこない、探し方が足りないのか?)
午後エンタ 午後ロード「グロリア」
2023年3月1日(水) 1:40PM(2H00M)テレビ東京1
以下、過去の記事を”手を加えず”そのまま載せます。
シャロン・ストーンの映画と言えば誰もが一押しで取り上げる「氷の微笑」ですけれど、これから書くのは先日BS2で観た「グロリア」です。次の日にはやはりBS2で「ハリウッド・ミューズ」を観ましたが、あまりにもドタバタ喜劇で駄作だったので、ここでは「グロリア」の方を書きます。シャロン・ストーンの映画、リチャード・ギアと共演した「わかれ路」という映画は、なかなかよくできていましたけど。中年の建築家が16年連れ添った才色兼備の妻と離婚。不倫の関係にあった女性記者との結婚準備に入ったが、いざとなるとサリーにも未練が残る。ということで、リチャード・ギアが揺れ動く男の心理をよく表現していました。ここではシャロン・ストーンは良家の奥様、添え物的な役柄でしたが。
「グロリア」は1998年の映画です。愛人の罪をかぶって3年の服役後、仮釈放されたグロリア。愛人の元を訪ねたが、彼女は愛人にとっても組織にとってどうでもいい存在になっていた。「生き方を変えたい」と願う彼女は、愛人の元に捕まっていた少年を連れて逃走。少年は組織の金と人脈を記録した「フロッピー」を持っていた。少年の家族はすでに殺され、今度は二人の命が危ない。警察は組織の息がかかっていて頼れなかった。はたして二人は組織から逃れる事が出来るのか・・・。
こんな筋書きなんですが、シャロン・ストーン、刑務所から出るときから見せてくれます。大きくスリットの入ったスカートをはいて、太股が見えるのもお構いなく、大股で闊歩します。衣装は全編、身体にぴったり張り付いたミニスカートで通します。ギャングの愛人役、どちらかというとアタマがややパープリン。子供が嫌いだったグロリアが、生意気な少年ニッキーと逃避行するうちに、お互いに愛情を感じていく。こんな役もできるんですね。見直しました。一生懸命背伸びする少年と、母性に目覚めたグロリアの絆がいいです。
見終わってから知ったことですが、この映画、1980年の同名の映画のリメイク版だそうです。ジョン・カサヴェテス監督とジーナ・ローランズの主演による1980年の名作を、シドニー・ルメット監督とシャロン・ストーン主演でリメイクした「ハードボイルド・アクション」映画です。批評などによると、オリジナルの方が断然いいらしい?とりわけジーナ・ローランズが!疲れた中年おばさんの魅力をフルに活かした偉大なオリジナルに比べてシャロン・ストーンは美しすぎるのが難点だと言う人もいます。なんとこの映画で、シャロン・ストーンが、その年の最低映画に贈られる「ゴールデンラズベリー賞・主演女優賞」にノミネートされてしまったそうです。美し過ぎてケチをつけられるのは、シャロン・ストーンぐらいしかいないでしょう。いずれにせよ、楽しめました。
映画では「リメイク版」はよくありますけど、すぐに浮かんでくるのは、1957年の映画、ケーリー・グランドとデボラ・カーの「巡り逢い」、これを1994年にアネット・ベニングとキャサリン・ヘップバーンでリメイクされています。前者は豪華客船、後者は飛行機と場の設定は異なりますが。そして1993年には、トム・ハンクスとメグ・ライアンで「巡り逢えたら」という映画になりましたね。エンパイアーステートビルの屋上でなんとか逢うことができましたが。
「グロリア」、原作はリック・ベッソン監督の「レオン」の元ネタだそうですが、果たして確度の高い情報かどうかは判りません。そう言えばストーリーは、確かに似ていないこともないですね。
以下、画像を追加しておきます。